父が息子に語る 壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書

  • ダイヤモンド社
3.59
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本棚登録 : 968
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (600ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478109908

作品紹介・あらすじ

「自分とは何か」から「宇宙の終わり」まで一気読み! 難題ばかりなのにするする読める前代未聞の哲学書!

感想・レビュー・書評

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  • 分厚い本で、主題が哲学。これでまず読破はないなと思いつつも手に取る。でも気づいたら読み終えてました。父と幼かった息子達との会話など日常の一コマからの問い。結局、答えなんかないものを何故長い時間をかけ、問い続けるのか?考えれば考えるほど迷い込んでしまう迷宮。パラドクス。全てに答えがないから問い続ける。人生イージーモードじゃないから楽しい。そんな軽いノリで今後も哲学をもっと楽しみたい。本作はそんな感じでサラっと流して読んでみると良いかもです。

  • 子どもたちの存在と発想は、壮大かつ面白いので、この本の重要な要素になっている。

  • 哲学は考える技術。
    日常にある哲学的な問いについて親子の会話としてわかりやすく伝える。
    わがままを言う権利、お仕置きは哲学的に正当か、親は子供に命令できるか、男女や差別について、この世界は本当に現実か、など。
    逆転スペクトル、トロッコ問題、報復的正義、権力と権威、平等、夢の懐疑、シミュレーション仮説、哲学的ゾンビ、唯物論、テセウスの船などを問うている。
    自分の考えとは違うものもあるが、もちろんただひとつの正解というものはない。
    37冊目読了。

  • この豪華さはどうだろう。いや、さすがにここまで網羅するだけあって結果的には「広く浅く」「薄口」になってしまっているんだけど、それでも「神の存在証明」「ハードプロブレム」から「ジェンダー」「真実」といった問題まで、さまざまな哲学的イシューを著者が自身の子どもと接した体験を踏まえつつ(つまり地に足の着いたかたちで)説いていく。実に平易で親しみやすい語り口にうなり、自分自身もここから関心のある問題についてさらっていきたくなる欲をたしかに感じる。久々に純粋な「哲学分」を満喫した、というか。やや男臭いのが玉にキズか

  • 厚い本だったけど興味深くてすいすいと読めた。その分考える時間は短かったかもしれない(汗)。第一章:権利、第二章:復讐、第三章:罰、第四章:権威、第五章:言葉、第六章:男女、第七章:差別、第八章:知識、第九章:真実、第十章:心、第十一章:無限、第十二章:神、最後に。どの章でも著者の二人の息子との会話が出てくる。レックスとハンクだ。息子との会話が該当章の話の糸口となる。哲学者の名前や学説を教える本が多い中で、なんでだろう?と考えさせる本だった。

  • 哲学なのにとっつきやすい。おもしろい。
    終章、子どもとの話し方、考える人を育てるためのコミュニケーションの仕方はとても実践的で参考になるな。各論のそれぞれの議論も、導入は子どもとの会話から始まってさまざまな著名な哲学者らの考えに触れつつ議論が進んでいくのが新鮮でわかりやすい!

  • 自分がふとした時に思うようなことが、それは、誰々が考えた何々という考え方だというように説明してくれます。子供の時の方が何も縛られず考えられたなぁと思い出しました。厚みある本なので読了まで時間がかかりました。

  • 期待を裏切らない面白さ。図書館で順番待ちでようやく借りれたが、次が控えてるので最後まで読めなかった。残りも読みたい。
    著名な哲学者の思想も紹介されているが、子どもとの会話が身近な例として挙げられているので堅苦しくなくとても読みやすい。

  • タイトルから興味を惹かれて読んだ一冊
    分厚い本だが、語り口は読みやすく、一気に読んでしまった。
    哲学は考える技術、というのが印象に残った。
    子どもには自分で考え判断することのできる人になってほしいと思う。そのためにも、対等な人間として向き合い、対話をし、疑問やアイデアを尊重して接したいと思った。

  • 哲学とは考える技術とあるが、自分が理系に振り切った人間なのか、何故そんな深い事まで考えないといけないのか?の疑問が先にきてしまい全部読み進める事が出来なかった。この本が悪い訳ではなく、私が哲学と言う深い学問に合わず理解を進められなかったため低評価になってしまっただけである。

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