パラドックス思考 ─ 矛盾に満ちた世界で最適な問題解決をはかる

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478117095

作品紹介・あらすじ

「効率性か?創造性か?」「トップダウンか?ボトムアップか?」など、VUCA時代に溢れる両立困難な課題を3つの戦略で解決。

感想・レビュー・書評

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  • 思考の幅を広げるべく手に取った本
    認知的不協和や過去からあった概念の部分も存在するがわかりやすくまとめており、とてもおもしろい本。
    アウフヘーベン的な話も。
    いろんな矛盾の構造を整理した本とも

    memo
    ・感情パラドックスに着目する
      感情パラドックス:矛盾する感情の存在。どちらかを優先すると納得のいく答えが出せなくなる状態
      論理パラドックス:矛盾する主張の存在。どちらかを正しいと仮定すると論理的に正しい答えが出せなくなる状態

    ・2つの相反する感情の存在をまず認識することが厄介な問題に立ち向かうための一歩となる。

    ・ジレンマは自分の外側に明確にAorBの選択肢が存在するケース。
     感情パラドックスは自分の内側に感情の矛盾があるケース。矛盾があるように思える状態。無自覚に結びついているもの。

    ・感情パラドックスと向き合う3レベル
     1受容して、悩みを緩和する
     2編集して問題の解決策を見つける
     3利用して、創造性を最大限に高める

    ⭐️感情パラドックスの基本パターン
     素直と天邪鬼
     変化と安定
     大局的と近視眼的
     もっととそこそこ
     自分本位と他人本位

    ⭐️心の奥底の隠れた感情発掘法
      反転感情チェック 真逆の感情があるとしたら
      嫉妬心チェック 嫉妬していることは
      承認欲求チェック 言われると嬉しい褒め言葉は 
      優柔不断チェック なかなか決められないことは
      制約撤廃チェック もしあの制約がないとしたら 
      他人視点チェック 周囲からのツッコミは

    ・感情パラドックスを編集するために
      犠牲でなく両立のストーリーを探る
      点でなく線で乗り越える

    ⭐️感情パラドックスを深掘りする3つの問い
      もう少し具体的にいうと?具体化
      なぜそれを達成したいの?理由
      どうなったら達成?ゴール設定

    ⭐️両立のストーリーを探る戦略
       切替戦略 交互に実行
       因果戦略 因果関係を見出す 相補的な
       包含戦略 上位の感情を見つける

    ・キャリアに創造的な変化を生み出すヒント
      惰性で満たされている感情を反転させる
      仕事の目的と手段の関係性を逆転する
      適度な無理ゲーを仕立てて自分を鼓舞する
      越境学習とワーケーションで外を作る

  • 振り返りながら読める。自己分析に良さそう。

  • 人間をめんどくさいけど、愛らしい存在と捉えるところが本当に好き。それで、このパラドックスな状態への向き合い方が変わる。

    いろんなもやもや、いらいら、悩み、を感情のパラドックスと捉えて見直して、捉え直すことができるのかなと。

    やりたいことの会えて逆をしてみる、なんて発想はなかったので、最近のもやもやと重ねて、やってみようと思った。

  • 矛盾と向き合うことに慣れなれなければ

  • 「矛盾」を手懐けるという発想がおもしろかった。

    どうすれば両立できるか?は仕事でもよくぶち当たる壁だが、普段から自分の感情で練習していれば、自ずと思考と視界が開けるかもしれないな、と思って、紹介されていた手順に取り組んでみている。

    効果はまだ、ない。
    けど、編集する楽しさは少しだけ感じてる。

  • 現在の組織の課題解決にパラドックスを受容して活用するマインドが必要で、一貫性はむしろ悪癖であり、対立する複数の真実を受け入れながら職務にあたらなければならない。

    組織が存続して発展していくうえで役割外行動が不可欠である。

    既存の価値観を覆す記述がいっぱい。

  • ・悩み→矛盾した2つの感情を発見する
    ・パラドックス(矛盾)のパターン
       -素直⇄天邪鬼
       -変化⇄安定
       -大局的⇄近視眼的
       -もっと⇄そこそこ
       -自分本位⇄他人本位

  • 問題の背後にある論理A、論理B どちらか選ぼうとすれば正しい方を見つけられない。論理パラドックス
    問題の背後にある感情A、感情Bをどちらか優先しようとすれば行き詰まる。感情パラドックス
    = 厄介な問題
    → 感情パラドックスを受容しストレス緩和
    →感情パラドックスを編集し解決策を見つける
    →感情パラドックスを利用し創造性を発揮する

    (感情パラドックス)
    扁桃体:喜び、怒り
    海馬:記憶
    感触⇨ 感情呼び起こす 
    記憶(海馬)⇨感情呼び起こす
    ポジティブよりネガティブの感情の方が強く呼び起こされやすい → 対処 普段から感情の変化に気づき距離を置いて評価する。過去のネガティヴ記憶を塗り替えすり替える

    無意識=コンプレックスが感情左右する
    ポジティブ面 良い動機づけになる
    ネガティヴ面 相手を攻撃する(自分を正当化)

    コンプレックスに対する防衛規制を認識する必要あり。例えば反動形成=本当は好きなのに好きではないと反対の感情を持ち自分を守る、例えば代償=保等は遊びたいのに勉強する方が大事として自分を守る。


  • 読了

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著者プロフィール

舘野泰一(たての よしかず) .................編著者
すべての人がリーダーシップを発揮できる
立教大学経営学部助教。青山学院大学文学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程・博士課程修了。大学と企業を架橋した人材育成に関する研究をおこなっている。著書に『アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ(舘野泰一・中原淳編)』(三省堂)等がある。

「2018年 『リーダーシップ教育のフロンティア【実践編】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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