ビル・ゲイツ立ち止まったらおしまいだ: 世界最高の起業家の洞察力 (スピークス・シリーズ)

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478360439

作品紹介・あらすじ

後に世界標準となるコンピュータのオペレーティング・システムを作成した、このハーバード大学中退者の成功物語は、今ではほとんど伝説となっている。彼が作り上げたパソコン業界の巨人、マイクロソフト社の情け容赦ない事業戦略もよく知られている。しかし、人々がビル・ゲイツに対して抱く感情がいかなるものであれ、彼の名が今や世界中に浸透し、常に注目の的となっていることは疑いようがない。本書は、マイクロソフト創業時の資金繰りから巨大企業の経営、技術開発、事業戦略、家庭生活など、あらゆる角度から、ビル・ゲイツの成功の秘密に迫る。

感想・レビュー・書評

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    トロンボーンのレッスンに通ったり、エドガー・ライス・バロウズのターザンや火星シリーズなど を読みあさっていた時期もあった。七歳のときには、百科事典を読破しようと思い立ち「3」の項ま で読み進んだが、興味がほかに移ってしまったので読破はならなかった。

    ナポレオンといった偉人の伝記をむさぼるように読んだ。特にナポレオンに夢 中になったという。

    「子供のころから、たくさん本を読んで自分でものを考えろと言われて育った。両親は、本や政治や、 その他いろいろなことについて、子供たちを交えて話し合った。夏は家族でフッド入江に出かけて、 そこに毎年来ている他の家族と一緒にリレーやら卵運び競走やら、いろんなゲームをした。そういう 競争はいつもすごく楽しかったし、そのおかげで私たちは競争して勝つ楽しさを覚えた」

    ピル・ゲイツは自閉症か ,ゲイツは自閉症の境界例ではないかという噂がある。だがこの疑問に、完全に答 はないだろう。自閉症の研究はずいぶん進んでいるが、まだまだわからないことが多い。自閉症の一つ の特徴として、患者の両親の知能が非常に高いことが知られている。『タイム」誌はかつて、自閉症患 者の特徴と合致するゲイツの特性をリストアップしたことがある。以下は、そのリストだ。 的を絞った、論理的かつ抽象的な思考に優れている。 感情の爆発を抑えきれず、突然パニックに陥ったり怒り出したりすることがある。 ・目線を合わせたがらない。 ック、貧乏ゆすりなど、反復的、あるいは無意識の動きをする傾 トランポリン、跳躍を好む。

    ゲイツは、興味のない科目はわざと悪い成績をとっていたようだ。

    多くの科目を独学で学んでいた。一三歳のころには、コンピュータのプログラミングも独学でマスター してしまった。

    ハリントンの推薦状はまた、卒業までの二年間にゲイツの興味が広がり、政治や演劇に興味を持ち 始め、あらゆる分野の本を読んでいたことも付け加えている。

    私は教える人間ではない。学ぶ人間だ。学ぶことが大好きな人たちと一緒に仕事ができることを大 いに気に入っている

    思春期のゲイツはまさに,オタク"という感じだったが、大人になるにつれて恰幅がよくなり、身 だしなみにも気を配るようになったため、外見はずっとよくなった。それに、大人の顔にそぐわない 少年のような声を別にすれば、一般にオタクと言われる人の特徴をすべて備えているというわけでも ない。運動は得意で、水上スキーやアイススケートの腕前もなかなかだし、ポーカーの名人でも 変性もまあまあ。ダンスも音楽も楽しむ。若いころは一つのものに没頭するタイプだったが、興味の 幅は常に広かった。その声は、今では彼のトレードマークになっている。もし突然深いバリトンで話 し始めたら、聴衆はがっかりすることだろう。

    「インドは、ソフトウェア大国に成長する可能性を大いに秘めている。政府が、国民の能力に見合っ たインフラを提供できればの話だが」

    ゲイツは、金のために働いているのではないと言う。 「今でも、お金そのものには興味がない。仕事と莫大な富と、どちらを選ぶかと聞かれたら、仕事を 選ぶ。銀行の口座にある巨万の富よりも、何千人という才能あるチームを率いるスリルのほうが断然 面白いからだ」

    一九九七年、ゲイツ夫妻はゲイツ図書館基金を設立した。ゲイツ個人の資産から二億ドルと、マイ クロソフトから二億ドル相当のソフトウェアが、全米の公共図書館に寄付される。この四億ドルと、 マイクロソフトが「オンライン図書館」プロジェクトに寄付した一五〇〇万ドルを合わせると、ゲイ ツはアンドリュー・カーネギーに匹敵する額の寄付をしていることになる。カーネギーは一八九〇年 から一九一七年にかけて、新しい図書館の建設に四一二〇万ドルを寄付した。これを一九九七年の貨 幣価値に換算すると、五億五〇〇万ドルになる。 一九九七年に、ゲイツが図書館に対して行った寄付の総額は、篤志家(連邦政府を含む)のなかで 最高だった。彼は、公共図書館はアメリカ社会民主主義に不可欠な基本的施設であると考えている。 そして、必要な情報を得ることができる者とできない者とのギャップを埋めたいと願っている。 二〇〇二年までに、都市部も地方も含めて経済的に不利な状況にあるすべての地域の図書館を、イ ンターネットにアクセスできるような環境にすることが、目下のゲイツの目標だ。四億ドル相当の寄 付は、アメリカ全土一万六〇〇〇カ所の公共図書館のおよそ半分にインターネット環境を提供できる 金額だ。 供のころから、図書館は私の生活のなかで大きな役割を果たしてきた。ここ数年多く な機会があり、人々がパソコンやインターネットを使って仕事を探したり、学期末の株 (44) にリサーチしたりしている姿を直接目にすることがで きた

    「子供がパソコンに夢中になっても、テレビに夢中になるよりはずっといいと思う。少なくとも、パ ソコンを使っているときには自分で選択をしているからだ。私はテレビ嫌いではないが、テレビを見 ていても思考力は育たないと思っている」 テレビが画一的な体験であるのと違って、コンピュータは子供たちが自分の興味を追求できる個人 的な活動だとゲイツは言う。

    ゲイツは熱心な読書家なので、旅先で多少時間の遅れが出ても気にならない。かえって ると喜んでいる。旅行には読みきれないほど多くの本を持っていくのが、いつもの 「世界を一周以上したが、まだ開いたことのない本もある」 ゲイツは、コンピュータが本の代わりになるとは思っていない。本には、役立つと同時に人の心を 惹きつけるという特徴があるからだ。しかしこれからの子供たちは、本と同じようにソフトウェアも 大事にするようになるだろうと彼は言う。

    は熱心な読書家なので、旅先で多少時間の遅れが出ても気にならない。かえって ると喜んでいる。旅行には読みきれないほど多くの本を持っていくのが、いつもの 「世界を一周以上したが、まだ開いたことのない本もある」 *
    * ゲイツは、コンピュータが本の代わりになるとは思っていない。本には、役立つと同時に人の心を 惹きつけるという特徴があるからだ。しかしこれからの子供たちは、本と同じようにソフトウェアも 大事にするようになるだろうと彼は言う。

    自分で本を一冊書いてみて、本を書く人々に対する尊敬の念が高まった。ノンフィクシ には、その問題を秩序立ててしっかり考え抜かなければならない。考えの整理を迫られるのだ。すると、今までは見えなかった穴や矛盾が見えてきて、より深く考えなければならなくなる」

  • 以前に書いたジャックウェルチと同じシリーズの、ビルゲイツ版。
    本人のコメントなどを、私見無く紹介している。

    私自身がこの業界にいることもあり、ゲイツ評はいろいろ知っている。
    多くの意見は悪の親玉といった見方が多い。
    私も一時期はオープンソースを好んでいたこともあり、良いイメージは無い。

    億万長者になり、慈善事業にも力を入れているゲイツは、成功した経営者として後世まで語り継がれるだろう。

    いいね、やっぱりものづくりが出来るってのが基本だな。
    よし、今度こそ何か作ってやる。

  • 1999年。いわずとしれた世界一の大金持ち。パソコンの将来の価値を、若い頃に確信していた点に脱帽。

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