ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス

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  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478420416

感想・レビュー・書評

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  • 問題解決の手法。
    考え方を売る。
    頭の中を人に説明する方法。
    ストーリーも面白いし、アイデアをロジカルに説明できるようになる!!

  •  物理学者のジョナから教わった制約条件の理論を用いて工場改革を行ってから10年が経ち、アレックス・ロゴはユニコ社の多角事業グループ担当副社長となっていた。傘下にはピートの印刷会社、ボブ・ドノバンの化粧品会社、ステーシー・ポタゼニックのボイラー会社を抱えている。
     しかし、また彼をピンチが襲う。社外取締役のジム・ダウティーとブランドン・トルーマンが、ユニコ社の財務状況改善のため、中核事業への集中と多角事業グループ傘下企業の売却を提案したのだ。

     3社いずれも赤字企業だった所を、アレックスが就任して以降、ようやく黒字になりはじめたばかり。いま売却すれば、新たなオーナーはアレックスたちのやり方を理解できず、またコスト削減重視のやり方に戻り、改革が台無しになってしまうかもしれない。何より、彼自身のポジションも危ない。
     ジムとブランドンについてヨーロッパで身売り先を探しつつ、傘下企業と自分を守るために、爆発的な利益改善を半年程度で成し遂げねばならないことになったアレックスは、ジョナから教わった思考プロセスを使って、業界の常識に埋もれている本当の解決策を見つけ出す必要に迫られる。

     今回はジョナは登場せず、アレックスの妻のジュリーが、まるでジョナの直弟子のごとく、アレックスに思考プロセスを使うことを執拗に薦める。それは会社に対してでもあり、家庭の問題に対してでもある。
     思考プロセスの概要は、例えば「米国製造業復活の秘密兵器 TOC革命―制約条件の理論」(稲垣公夫)などでも触れられているので、そちらを参照しても良いと思う。

  • 小説風に書かれた、製造業のソリューションビジネスのやり方を提案する本。
    企業はコスト削減で利益を出そうとするが、その末路は最悪の結果にしかならない。
    数種類の【思考プロセス】を用いて、「種々の問題の症状は必ず1つか2つの原因」にあることを見つけ出す。
    こうすることで、最も効率的に企業の問題を解決することができる。

     ・たくさんある、工場、倉庫、販売店の、どこに在庫をどれ位置けばよいのか?
     ・補充はどれくらいの感覚で行うのが良いのか?
     ・その際のキャッシュ・フローはどうすべきなのか?
     ・在庫を減らしても売上は減少しないのに、財務諸表で損失が出る問題はどう解決するのか?
     ・部分最適のもたらす問題は何か?

    これらを徹底的にロジカルに解決していく物語である。



    最後に、企業戦略に関しても最終部分に軽く述べられている。

    企業の目的は金を稼ぐことではない。
    従業員・顧客・市場の3つを満足させることである。

    その達成には何が必要か?
     1.確固たる競争優位性を確立する(セグメント毎の)
     2.従業員に柔軟性をもたせる
     3.市場のセグメント化を行う

    この意味は、
     ・複数のセグメントを持つことでリスクヘッジできるということ。
     ・セグメント間の人材移動を行えるようにすること

    この辺りの詳細はここでは割愛する。
    経営戦略に関しては触り程度なので、続きがあるのなら読みたいと思った。

  • 『知識は力である』(ベーコン)。 それをいちばんよく分からせてくれる本である。

  • 思考プロセスを構造化、見える化し、トレードオフを明確にすることにより問題解決の道を探る。交渉学で出てくるような言葉が多いが、言いたいことは同じだと思う。何より、読みやすいことがいい。主人公が家族にも問いかけるが、そのクダリは必要かと感じる。ビジネス書に徹しても良いのでは。

  • 複数の思考プロセスを通して、爆発的な問題解決をしていくのには、鳥肌がたった。
    生産の場だけでなく、息子のキャデラックの話のように実用性もあるため、今後の営業やプレゼンテーション、企業戦略に関する論文などに役立てたいと思う。

  • 一気に難易度上がった!

    話としては面白いし、ためになるんですが、なんかスッキリ頭に入らなかった。

    ツリーの作り方が、文中で上手く表現出来て無いような気がします。

    この後に、図解付き問題解決手法の本を読んで、復習する必要がありますね。

    オススメとはチョット言いにくいかな。

  • サクサク読める、とてもわかりやすい。

    「なるほど」と感心できることが(自分的には)沢山書いてあった。
    とても為になる。

  • 本書だけでは分かりにくいですが、ビジネスには欠かせない思考法です。

  • 前回のザ・ゴールよりも勉強的な色が濃かった。
    内容は、分かりやすく書かれており、仕事に活かしていきたいと思った内容。

    雲とコンフリクト(対立)など、問題発見、問題解決に使える要素は結構あるんじゃないかなって思った。

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著者プロフィール

岸良裕司氏(監修)
1959年生まれ。株式会社Goldratt Japan CEO。全体最適のマネジメントサイエンスであるTOC(Theory Of Constraint:制約理論) をあらゆる産業界、行政改革で実践し、活動成果の1つとして発表された「三方良しの公共事業」はゴールドラット博士の絶賛を浴び、07年4月に国策として正式に採用される。
青木健生氏(脚色)
コミックストーリー作家(漫画原作者)、シナリオライター、(日本脚本家連盟会員)、劇作家、『ザ・ゴール コミック版』『ザ・ゴール2 コミック版』の脚色を担当
蒼田山氏(漫画)
広告・ビジネス系漫画家。漫画向け背景素材サイト「背景倉庫」制作統括。専門学校非常勤講師。 代表
作は『ザ・ゴール コミック版』『ザ・ゴール2 コミック版』(ダイヤモンド社) 『ブラシ素材集 モノクロイラスト/マンガ編』(ホビージャパン) めちゃコミックで『地雷婚カツ!』連載。

「2023年 『コミック版 ザ・ゴール3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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