人材育成のジレンマ (ハーバード・ビジネス・レビューケースブック)

制作 : Harvard Business Rev 
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478420508

作品紹介・あらすじ

本書は、マネジャーの問題解決能力を高め、正しい判断を助けるべく、ハーバード・ビジネス・レビューのケース・スタディでは経営のなかでも特に主観的な判断を要する部分を取り上げる。各号で一般的な経営のジレンマが提示され、複数の識者から問題の解決方法についてのアドバイスが示される。

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  • マネジャーの問題解決能力を高め、正しい判断を助けるべく、ハーバード・ビジネス・レビューのケース・スタディでは経営のなかでも特に主観的な判断を要する部分を取り上げる。各号で一般的な経営のジレンマが提示され、複数の識者から問題の解決方法についてのアドバイスが示される。(Amazon.co.jpより)

    かなり読み応えのある内容だ。本書は6つのケーススタディをテーマに、人材関連で何か問題が生じた時、如何にマネジャー(責任者)の問題解決能力を発揮するのかといった方法論が、数人の有識者達によってレビューされている。例えば、重要幹部が巻き起こした騒動にどう対処するのか?とか、業績はバツグンだが、他人のミスを責め立てる社員はどう扱うのか?といった具合だ。

    二者間で起こった問題に対して、よく間違った解決方法を取るマネジャーは、どちらかのミスとして罰するケースがよくあると思う。しかし、個人を尊重しチーム全体のモチベーションを上げる役目から考察すると、チームの士気が低下するのは明らかだ。具体的にどの部分に問題が発生しており、客観的認識を踏まえた上で、社内でのルール決めやマネジャーをも含めた意識改革が必要なことを改めて教えてくれた。

    ケーススタディによっては、有識者達の意見が真っ向から対立しているものもある。読者としては、どちらを適切な判断とみなして良いのかわからないかもしれない。本書は、読者が当事者としての疑似体験を踏まえて、じっくり考えてほしいというメッセージも込められているのだろう。結局、社内風土・社員の人間性・職場環境・問題発生のタイミングなどの要素が入り乱れているので、完全無欠な対処方法は存在しないのだから。

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