問題発見プロフェッショナル「構想力と分析力」

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  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478490341

感想・レビュー・書評

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  • ・問題発見のできない4つの理由 - ①ToBeをイメージしてない/していても間違っている、②AsIsを整理できていない、③Gapを構造化できていない、④ソリューションありきで問題を捉えている
    ・問題発見の4P - ①Purpose(そもそも何のために?を問う)、②Posion(xxさんであればどう感じるか?を問う)、③Perspective(目的の上位概念は?それを達成するのに十分か?を問う)、④Period(3ヵ月後にも役立つか?3年後は?10年後は?を問う)

  • 09/09/03
    内容は基本的。
    ただ実行できているかと言うと微妙。
    手元においておいて、困ったときに見る程度か。

  • ●未読

  • 問題とは、何の意味をもっているのか。
    ⇒「目標(あるべき姿)と現状とのGAP」である。

    問題が発生するという事は、目標自体が現実可能なもの(確立が高いもの)でなくてはならないのです。
    ビジネス上では目標が現実不可能なものでは、問題となりえない。

    問題を発見しなくては、問題点に対する解決策を明確にする事が不可能である。
    だが、問題発見が出来ない事が御座います。

    ◆問題発見の出来ない要因
    ?「目標(あるべき姿)」を明確に出来ていない
    ?「現状」の認識、分析力が低いことより、性格に現状把握が出来ていない
    ?「ギャップ」の構造を理解し、問題の本質を具体化する事が出来ない
    ?実行可能な解決策より考えるために、本質の問題を考えられない


    ?「目標(あるべき姿)」を明確に出来ていない
    ⇒企業や個人の達成すべき「ビジョン」が明確でない
    ⇒現状が変わっているのに、あるべき姿を変えなくては、「あるびき姿」自体が間違ったものとなる

    ?「現状」の認識、分析力が低いことより、正確に現状把握が出来ていない
    問題を性格に認識しないまま問題解決をしようとすれば、間違った問題を解決する事になる。
    ⇒現状を直視する問題意識の欠如
    ⇒現状を把握する分析スキルの欠如

    ?「ギャップ」の構造を理解し、問題の本質を具体化する事が出来ない
    ⇒問題となるGAPがあいまいなままで、問題解決をしようとする
    ⇒問題の原因が多数ある事より、優先順位をつける事が出来ず全ての問題を解決しようとする

    ?実行可能な解決策より考えるために、本質の問題を考えられない
    「どの様な状況でも問題の結論を出し、行動に移す」事が目的になる。
    ⇒実行する事にばかり、目がいく

    ◆問題発見の4P
    ?Purpose(目的軸)
    ?Position(立場軸)
    ?Perspective(空間軸)
    ?Period(時間軸)
    ⇒それぞれの個人の立場ごとに観察し、分析する事で、それぞれの目的や意思(意図)が絡んで「あるべき姿」が明確になり、各々の問題が見つかる

    上記のように問題解決をする為には、明確な問題を発見する事が重要になります。
    問題発見をする為には、達成する事が可能な目標の基で、それぞれの立場によって発見方法は変わってくる事が分ります。

  • 天才だよ、この人は。考え方の本を何冊か読んだけどこの人の本が一番シンプルで分かりやすい。

  • 問題解決力を身につけるための良本

  • 著者は有名な斉藤氏である。ちなみに氏はMBAホルダーであり、Mck出身である。
    総じてMck出身者は、論理的・構造的であり、解説も良く小難しく述べる学者気取りとは
    一線を画す。

    内容は、まず問題の定義と発見力を鍛える事、次に問題が定義出来たらその分析を行う事、
    この2点について詳しく解説されている。今流行っている簡単なビジネス書とは異なり、
    量もあるし、質も良い。例題ケースも適宜にちりばめ、解説に含まれているので、
    イメージがし易くなっている。

    本書での、個人的は気づきは、

    1.問題とは「あるべき姿」と「現状」のギャップである
    2.問題発見の4P:Purpose, Potision, Perspective, Period

    以上の2点である。後半の具体的な分析手法は、残念ながら私にはまだ早かった。。。
    しかし、上記の2点は極めて新しい発見であった。

    そもそも、問題を発見するためには、自らの「理想の姿」を定める必要がある。
    それがしっかりしていないと、何が問題なのか全く分からない。もちろん、現状認知も
    重要だ。しかし、理想の姿の如何によっては、Aには問題でもBには問題ではなくなる
    可能性がある事は、最低限知らなければならない事象だろう。

    次に2についてであるが、これは、

    Purpose :目的、何が目的なのか?
    Potision :立場、どのような立場で物事を見ているのか?
    Perspective:空間、どのような広がりで?国?県?市?
    Period :時間、いつ?今?将来?1年後?2年後?10年後?

    というフレームワークである。これ、、、、「使えるな」と思った。
    これと似たような感じで、プロジェクト発足にはいつも、5W1Hをよく使った。
    (これは個人的であるが)

    これ以外の内容は、他の本とさして変わらない内容である。
    ただし、ケースがある分良いかも知れない。お薦めする。

  • 問題のとらえ方がいかにその後の課題解決に影響を及ぼすかを、過去の問題の捉え方の誤りによる失敗事例を提示した上で、どのようにすれば問題を正確にとらえることができるかを解説した本。
    姉妹書「問題解決プロフェッショナル」を読んでから読むと理解がしやすい。

    大きくは問題発見と問題分析に分かれている。問題発見の4P「Purpose, Position, Perspective, Period」と問題分析の3つの視点「広がり、深さ、重さ」がこの本の要点である。
    問題発見の4Pは言われればなるほどと感じるが、私としては初めて目にしたので新鮮だった。また、分析はMECEやロジックツリーなどのよく知られたロジカルシンキング関連の手法を使っているが、それを新たに3つの視点でとらえ直すごとができたので自分の見方を見直すことができた。

  • ▼メモ
    ・問題とは「あるべき姿」と「現状」のギャップである(16)
    ・問題発見ができない4つの理由(23)
     1)問題を定義する前提となる「あるべき姿」を、的確に描けない
     2)「現状」の認識、分析力が低く、正確な把握ができていない
     3)「ギャップ」の構造を解明して、問題の本質を具体化、優先順位づけすることができない
     4)実行可能な「解決策」から逆順で短絡的に問題をとらえているため、広がりを見失う
    ・パラダイム変化の認識力が欠如し、「あるべき姿」が間違えっている(29)

    ・戦略的問題発見に必要な4つのスキル(63)
     1)観察力:事実をもとに、現状を客観的かつ正確に認識・把握する力
     2)判断力:ビジネスの責任当事者として主観も含め選択・判断・決定する力
     3)分解力:具体的レベルにまで論理的に分解・分析する力
     4)総合力:限られた現状認識・把握から全体像を組み立て、構造化、構想する力

    ・あるべき姿を構想し、問題を発見するための4つのP
     1)Purpose(目的軸) そもそも「何のために」
     2)Position(立場軸) いったい「誰にとって」の問題なのか
     3)Perspective(空間軸) 問題を俯瞰する
     4)Period(時間軸) 「どの時点」で問題とするのか

    ・問題の本質を分解するための3つの視点
     1)広がり 「ギャップ」を生み出す重要因子を見出す
     2)深さ 問題を構造的に把握し、具体化する
     3)重さ 取り組むべき問題の優先順位をつける
    ・分析から導かれる意味合いを必ず引き出す(SO WHAT?を考え抜く)
    ・気づきにくいからモレるが、大モレがあると機会損失を招く(135)
    ・「なぜこうなっているのか?」という仮説を考えること(154)
    ・CE(Customer Expectation:顧客期待値)とCS(Customer Satisfaction:顧客満足度)

    ▼読むきっかけ
     問題発見のフレームワークを勉強するため

    ▼読んだ感想
     むずかしそうな話題も事例多く、案外読みやすかった。
     一読しただけでは習得しないので、フレームワークの実践あるのみ。

  • 思考と技術でenoughか。

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著者プロフィール

(さいとう よしのり)東京学芸大学教職大学院(大学院教育学研究科)教育実践創成講座教授。


「2021年 『道徳教育論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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