情報調査力のプロフェッショナル―ビジネスの質を高める「調べる力」

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  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478490532

感想・レビュー・書評

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  • リサーチの専門家による虎の巻。
    仕事でおすすめ頂いた一冊。ドキュメンタリー方式でわかりやすく、未だに古さを感じない。なかなか仕事でここまで使いこなせていないが、少しでも取り込めるようにしたい。

  • 特にビジネスにおいて活かせる内容だったが、まずは自分が直近で取り組んでいる大学のレポートや卒論にこの手法を取り入れて、事あるごとに読み返し実践していきたい。

  • リサーチの研修を受ける中で使うツールや作業の流れに全く自信がなかった為、これらを理解するために読んだ。
    実践的に使えそうな部分を下記にまとめておく。

    「調べる時に行われるサイクル」
    ①知識ギャップの認識
    ②自分の情報源とのすり合わせ
    ③情報の獲得
    ④検証・判断
    ⑤伝達
    ⑥自分の情報源リストの整備


    「リサーチでの事前確認」
    背景や目的、詳細な内容、納期、予算


    「調べるべき項目」(4項目で80%程網羅できる)
    •企業
    ・何をやっているどんな会社か?
     →ホームページ等
    ・その会社は儲かっているのか?
     →IR、ビジネス系ウェブサイト、四季報
      (中小企業では東京商工リサーチor帝国データバンク)
    ・最近どのようなことをやっているのか?
     →新聞、雑誌記事
      (日経テレコン21内で日経ビジネス等)

    •人物
    ・日経WHO's WHO

    •業界市場
    ・業界の構造、成り立ち
    ・市場の大きさ、伸び
    ・参入企業と市場シェア
    ・各企業の動向
    ・市場の見通し
     →政府統計、業界団体資料(○○+工業会)、
      新聞雑誌、ヒアリング

    •消費者

  • ドキュメンタリー形式で分かりやすい。

  • リサーチを専門に行っている著者による一冊。

    「調べる」ということは、今の時代のビジネスパーソンには
    なくてはならないスキルです。

    「検索リテラシー」は「情報リテラシー」ではない、
    という内容がとても印象的です。

    システム会社の研修なんかに、本書を使ったものが
    あってもいいと思う。

    それくらいクオリティーが高い一冊だと思いました。

  • あくまで方法論はビジネス向け。コンサルが主体であって学術には適さない。
    ビジネスリサーチで薄くてはやく知りたいならおすすめ。

  • 【MEMO】
    ◆問題解決するための情報収集

    本質的な問題の発見

    ↓ ・現象・事象と問題の違い  ・客間的市場データに基づく分析・判断

    解決策の策定

    ↓  ・やれること、やりやすいこと  ・真のインパクト、実行の可能性

    実行

    ◆調べるために必要なスキル
    1.知識ギャップの認識

    2.自分の情報リストとの擦り合わせ

    3.情報の獲得
    ・ある程度情報を集めたら、立ち止まって考える。
    ・まだ情報が必要か?、必要だとしたらどんな情報が必要か?
    ・異なる視点を盛り込む

    4.検証・判断

    5.伝達

    6.自分の情報源リストの整備

     ※情報リテラシーとは
     ①情報に効率的、効果的にアクセスする
      ニーズの把握、情報が意思決定のベースになることの認識、質問の明確化、情報源の選択、情報入手の戦略策定

     ②情報に対する判断力を持つ
      正確さの見極め、事実と意見の区別

     ③情報を効果的・創造的に応用する
      情報の実践的利用、現有知識との融合、問題解決への応用、正確な伝達

    ◆調べる領域
    【企業】
    ①何をやっている会社か?
    ・会社概要
    ・会社の沿革
    ・事業概要
    →ホームページ

    ②儲かっているのか?
    →ホームページ、ビジネスサイト、会社四季報、帝国データバンクなどの信用調査

    ③最近どのようなことをやっているのか、やろうとしているのか?
    →ビジネスサイト、関連雑誌、業界紙、新聞

    【人物】


    【業界、市場】
    ・3C分析
    ・あらかじめ調査の枠組みを作り、当たりをつける
    ・必要な情報を穴埋めする形で調査する
    ・いったんまとめる→何が言えるのか?、足りない情報は何か?
    ・必要な情報を調べる
    ・自分たちでリサーチすることも時には必要

    【消費者】

  • 仮説を証明できるか考える。仮説が証明できなければ次の仮設を考える。
    知識ギャップの認識。問題発見力、思考力。自分の情報源リストとのすり合わせ。豊富な知識、整理力。情報の獲得。ツール活用力。検証判断。分析力判断力。伝達。コミュニケーション力。自分の情報源リストの整理。判断力整理力蓄積力。
    文献、企業団体人、マクロ経済、業界市場、制度政策法律、技術特許、消費者。
    背景目的具体的内容納期アウトプットイメージ予算。
    企業プロフィール、売上利益、動向。東商信用録、帝国データバンク会社年鑑
    日経テレコン21ダイヤモンド、東洋経済。日外アソシエーツマガジンプラス
    ○○産業 調査。統計や調査を思わせる表現があるか。ドメイン名での判断。信頼のおける情報源をリストアップしておき、そこを抑えれば8割というリストを作る。
    政府統計estat、業界団体統計製品名工業会、サービス名業会,雑誌新聞総かたろぐ。図書館は朝一で行く。業界団体資料室。時間とコスト。仮まとめの必要性。

  • 上野佳恵(著)

    情報を集めることに 自信を持っていたが
    もっと体系的に 情報を集めることが 必要だと感じた。
    私は ある意味では 中国における食品と農業分野でのリサーチャーとしての
    仕事をしているということを理解した。
    中国という複雑な統計の仕組みの中で、
    どこまで ファクトデータをみつけるのかが
    重要だと痛感している。

    ペットのおもちゃに関する 調査活動についての 説明は
    実におもしろかった。リサーチャーがなにをすべきなのかを
    よく 明らかにしている。

    背景目的、詳細な内容、納期、予算。

    ペット用おもちゃに関する調査は おもしろい。
    データから どのような方向に進むのかが よく調べてある。

    ペット用品の市場の現状とT社商品の市場可能性
    まずは、なにを調べるのかと言う コンセプトを明確にする必要がある。
    そして、調べる場合の プランニングがいる。

    なぜペットブームなのか
    ペットの増減、どんなペットが人気か?どんな人がどのように飼っているのか?
    ペット用品市場とは?どんなカテゴリーがあるのか?
    どのくらいの市場規模か?増減は?どのような企業が参入しているのか?
      
    矢野経済研究所、富士経済
    ペットビジネスマーケティング
    ペット産業年鑑(野生社)
    ペットフード工業会、ジャパンケンネルクラブ、日本ペット用品工業会。
    ペット関連市場 1兆円を超える。拡大基調。第2次ペットブーム。
    2006年 ペット用品市場規模 1470億円 前年比 5%。洋服、衛生用品系。
    2007年 ペット生活用品 419億円
    ペットの小型化、高齢化、室内飼育の増加。→ 小エサ化。プレミアムエサ。
    そのため ペットフード市場は 微増傾向。
    ペットは 3K 小型 健康 共生。
    ペットの家族化、高齢化。健康管理。
    平成19年度 イヌの登録 673万頭、平成9年 513万頭。平成14年608万頭。
    2007年 イヌ 1252万頭のうち 単身世帯での飼育 180万頭 14%
    1018万頭 ネコ 24%。
    保健所 登録代行サービス、
    2007年 1位 ダックスフンド 2位 チワワ 3位 プードル

    イヌ 室内 63% 単身世帯 73% 室外 28% 単身世帯 16%
    ネコ 室内 81% 単身世帯 76%

    長生きは 〈食〉から。肥満や病気を防ぐ。
    イヌの 知育玩具
    イヌ 首輪リード トイレシート シャンプー おもちゃ。
    ネコ ネコ砂 おもちゃ

    1回 500円から2000円。年に数回。
    遊ぶというより しつけが多い。

    ●リサーチャー、マーケッター、コンセプター。

  • 知識ギャップを認識し、自分の情報源リストとすり合わせて初めて獲得行動が起こせる。検証・判断し、伝達し、自分の情報源リストを整備する。人、企業、業界、消費者で8割。

    リサーチが、一般人にも簡単に手が届くようになったというべきか、それでもまだまだと言うべきか。

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