- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478502501
作品紹介・あらすじ
金融業に必要なのは「無形性の高いサービスのマーケティング」と「リスクを効率的に管理したマーケティング」。金融サービスという特殊な商品特性を正しく認識し、新たな価値を提供していかなければ、金融機関は生き残れない。これまで重要視されてこなかった金融サービス業におけるマーケティングの理論と実践を明らかにする。
感想・レビュー・書評
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銀行のマーケティングというレアな内容で
読み応えはあったものの、
「内容が古い」「総論が多く、具体的内容が薄い」
という点が残念だった。
願わくば改版された最新状況踏まえた形で読みたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歴史的背景を鑑みた金融の再考と、課題提起、また、今後の方向性について語っている。
前半は、大戦後から、国家的な金融の役割の変容がまとまっており、その後、銀行、証券、保険における問題点の提起、ビジネスモデルの在るべき姿を模索しながら、マーケティングの方向性について触れている。後半のマーケティングの方向性については、読み足りず、ぜひ、実践的な続編を期待したい。前半は、金融の本質理解に大変役立つもので、この部分だけでも大変満足の高いものだった。
現職で金融業界に従事している方はもちろん、特に金融業界へ就職したいと思う学生の皆さんは、読んだほうがいい。業界地図などでの研究もいいが、歴史的経緯を把握することにより、今の問題点が浮き彫りになるし、理解が深まる。今後の金融の役割は変化するであろうから、過去を把握したうえでの未来、つまり長期的視野に基づき、自分はどこへ進むべきかを考えたらいいのでは。