- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478631294
感想・レビュー・書評
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まず内容は「ピーター・リンチのすばらしき株式投資」と同じなので読破済みならば敢えて読む必要もあらません。
本書はまさに「株の教科書」です。
資本主義の話から始まり会社、株式会社、株式投資と順を追って誰にでもわかるような易しい口調で表現されています。
3章の「会社の一生」での説明のなかに会社には2つの重要な誕生日がある。
会社設立日と株式公開日のことですがこうして見ると会社の一生と人生は似ている気がして興味深いものです。
実は内容的に読んでいて面白みに欠ける一冊だと感じていたのですが
よくよく考えてみるとタイトル通り「教科書」なのです。
サブタイトルに「儲けるために学ぶべきこと」とありますが
個人投資家なら知っておかなければいけない基本中の基本の話がここにあります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
<目的>
ピーターリンチの投資極意を学ぶ
<メインブランチ>
●株式市場の歴史
・会社の良い点は会社そのものは訴訟対象であるが、そのオーナーである株主は保護されること。
・公開会社は株主になれば誰にでもオーナーになれる。
・資本主義は物を作ってそれをお金と引き換えに売る。もしくはサービスの提供して代価を得ることから始まる。
・アメリカの上場会社第一号は銀行。(バンクオブノースアメリカ)
・政府のプロジェクト資金の調達方法は4つ1.税金 2.銀行借入 3.宝くじ販売 4.債券・株式発行
・需要と供給が財貨とサービスのバランスをとらせるよう働く。(見えざる手)
・農業から工業化へ。人手不足を助ける機械の発明。
・エジソンのチッカーテープの発明は、株式市場の人気上昇に一翼を担う。
・独占は国民の生活を脅かす元凶。買占めにより、値段を自由に決めることができる。独禁法。
・暴落は「株を安値で買えるごく稀なチャンス」
●投資の基本
・投資は早い時期に始めるほうが良い。今すぐでも始めよう。お金に働いてもらう感覚をつかみ、お金と友達になる。
・投資の5つの基本的方法は1.貯蓄講座 2.収集品 3.不動産 4.債券 5.株式 それぞれに長所・短所があるが個人の最良な投資対象は株式である。
・株式投資は時間を味方にすることが大切だ。何よりも「経験」がモノを言うので若いうちから慣れること。「結婚」と同じ感覚でしっかり見極め、時には忍耐力・勇気を持ち、何があっても長期で持ち続ける覚悟をすること。
・銘柄選びは自分で調査・研究して選ぶのが最高の形。
●会社のライフサイクル
・会社には2つの重要な誕生日がある。1.会社設立の日 2.株式を公開する日
・青年期・・・リスクも魅力いっぱい 中年期・・・安定のなかにも忍び寄る危機 老年期・・・資産家の屋根裏部屋の魅力
・心配の種は「不況」と「インフレ」。経済情勢は予測不能であることを心得、インフレはいずれ鎮静し、不況からもいつかは脱出できるという信念を持つべき。
<感想>
投資を始める前に読む本。題名通り、教科書。具体的な手法・テクニックはほとんど書いていない。
「株とは何ぞや」と人に教えるときに役に立ちそう。