- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479307242
感想・レビュー・書評
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怒り・不安・あせり・嫉妬・憂うつ・劣等感
マイナスと思われる感情の目的とその向き合い方を教えてくれる
▼▼▼備忘録として心に残った言葉▼▼▼
・自責と他責のバランスが崩れると感情のコントロールが出来なくなる(多くの人は他者より自分を責めがち)
→うつは怒りの感情を自分に向けている状態
自責と他責は5分5分が理想
⭐︎怒り
・目的は4つ
①他者を支配する
②主導権争いで優位に立つ
③自己の権利擁護
④正義感の発揮
・怒りが生まれた根本=一次感情をアイメッセージ
で相手に伝える。
・五分五分でバランスを取る
・出来事に対して【正ー不正】の判断軸ではなく【建設的ー非建設的】の判断軸を持つようにする
・恨みという感情は、恨んでいる自分自身を許す思考が大切
⭐︎不安
・不安とは近未来に直面する課題があるが、内容が明確でないが故に向き合わなくてはと思いつつも充分な対処ができないでいる感情
・せっかちと完璧主義が焦りを生む
・自分は怠け者という人に怠け者はいない
→自分はもっとできる、完璧にやらなくてはいけないという考えがあるため
→あせりは人を向上させるものとも言える。焦りを感じなかったら人はいつまでも何もしない
⭐︎嫉妬
・嫉妬は疑惑から生まれる
・対処方法は①嫉妬している現実を認める②疑惑を点検する③建設的に対応する
⭐︎憂うつ
・憂うつの目的は①直面する課題を避ける→憂うつになることで自分には課題に直面する力がないという表明
②将来に向けてのエネルギー充電
・自責が憂うつを招く→完璧主義であることが多い
・憂うつが無気力、絶望感、罪悪感にまで深まると行動する気力もなくなる
・一方で罪悪感を持つことで【私はこんなに自分を責めています。だから決して私を責めないで下さい。私に期待しないで下さい】という要求の表明
・悲壮感に浸るのもアリ
→自分の充電期間とする、自己と向き合うタイミングとする
悩むことではなく困ること。どうやって対処すべきか考えよう。
アドラーも7人兄弟の次男に生まれ、長男に対して劣等感を抱いていた。また病弱で生物的劣等感も持っていた。ユダヤ人家系で社会的劣等感あり、そこから脱したいと考え行動していた。その結果ウィーン大学医学部を卒業し医者になった
感情と向き合おう。コントロールできるから。感情を上手に使って、素敵な人間関係、素晴らしい人生を作っていきましょう。
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怒り、妬み、恨みなどの負とされる感情をポジティブに捉えているのが本書の特徴。感情はコントロールできるものとして、アンガーマネジメントの書籍として、数あるアドラー心理学の中でも読みやすいものです。
それぞれの負の感情を体系的に解説しており、それらを人間らしさとして否定していないところが気に入った。
各章4ページ程度で分かりやすく簡潔にまとめているので良本です。 -
憂鬱な時期は充電の時期というのが良かった。
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気が付けば本が付箋紙だらけになった。
ものは考えようでマイナスの感情もちょっと見方を変えるだけでプラスになると言うことかな。
付箋を貼った重要な言葉を吟味したい。 -
落ち込んでる人、自分のことが好きになれない人に読んで欲しい1冊。
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ちょうど、最近は「恨み」の感情に支配されて
身動きが取れなくなったり
衝動的に行動しようとすることが多々あったため
この書籍に書いてある文章を読んで
少し落ち着いて自身を見つめ直すことが出来た。
「確かに」と思えるような例え話と共に
文章が展開されていくため、納得しやすい。