勇者たちの中学受験~わが子が本気になったとき、私の目が覚めたとき
- 大和書房 (2022年11月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479393948
作品紹介・あらすじ
中学受験最後の3週間、そして、人生で最も長い1週間といわれる入試本番期間中の、親子の濃密な心情を克明に描いた衝撃作!
親子3組の実話をもとにしたノンフィクション物語であり、真剣勝負のルポルタージュでもある。
小説『翼の翼』朝日奈あすか
―あまりに生々しくて、はらはらしながら読みました。
小説ではここまでできない
漫画『二月の勝者』高瀬志帆
―ただ、みんな呼んだほうがいい、
と言いたい
感想・レビュー・書評
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実名表記が徹底されており、フィクションとはいえ、かなりリアルなものとなっている。
塾のあり方も、私が経験してきたことをふまえても、かなり赤裸々に書いている印象だ。
塾はあくまで受験生の家族が「利用する側」であって、「利用される側」になってはいけないのだけど、なぜかこれがどんどん逆転していくのが怖いのだよなぁ……
また中学受験において、家族は最強の味方にもなるが、最悪の敵にもなりうるというのも、よくわかる本だ。
親自身が自分の至らない部分や醜い部分に向き合わざるを得なくなるのが中学受験。
子どもも、兄弟がいればそれぞれ違う。
同じプレッシャーを与えても、伸びる子もいれば潰れる子もいる。
放置しても、勝手にやる子もいれば何もやらない子もいる。
大きすぎる期待や不安、思ったように成績の伸びない我が子に対する不満、結果を受け止めきれない自分の器の小ささ……
これを冷静に見られるようになれば、親も成長できるのだろう。
とにかく目の前の子どもをよく見ること、これに尽きる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中学受験の経験はないけれど、中学受験というシステムにはすごく興味がある。周囲でもその手の話題に溢れているからだ。子どものための受験のはずなのに少なからず子どもを傷つけるものになってしまっているのはかなしい。
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#勇者たちの中学受験
#おおたとしまさ
22/11/12出版
https://amzn.to/46uyDnL
●なぜ気になったか
中学受験に挑んだ3組の家族にはどのようなドラマが起こったのだろう?実話を元にしたノンフィクションということで、リアリティを感じられそうなので読んでみたい
●読了感想
受験に挑む子どもの両親にはぜひ読んでほしい。対応によっては家族の崩壊を招く危険がある受験。本書を読んで、子どもと家族にとってなにが大切なのかを受験前に考えておくべきだと思う
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き -
遊びたい盛りの子供達。ゲーム感覚で中学受験に取り組む。そこには親子の人生ドラマが待ち受けている。ここでは、3つのケースが取り上げられている。1番目のケースは中学受験の厳しさを親が理解せずに、勉強を始めさせたが、次々と志望校を変え、最後は合格した中学から子供が親の期待と逆転の選択をする。2番目のケースは、超優秀層の子供が過剰な親の干渉から瓦解していく。3番目のケースは偏差値だけの判断に頼ることなく、子供の気持ちに則した受験を重ねることで、最後には結果を出す。この3つのケースは、受験校や塾は実名で登場、受験家族は脚色された形でエピソードが語られていく。親の過剰干渉や塾の身勝手さを浮き彫りにしながら、中学受験という試金石の意義に、本来どうあるべきかという重大な示唆を与えている。
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最近「二月の勝者」を一気読みしたばかりなので、この本で紹介された3つのエピソードが漫画とオーバーラップした。中学受験に対する解像度が低かったので、漫画を読んでなかったら、この本のエピソードを大袈裟だと思っただろうなあ。
12歳の子供の受験にとっては、両親(家族)は何があっても自分の味方だと信じられることが何より大事だと改めて思った。 -
ノンフィクションで塾名や学校が実名でバンバン出てくる。リアルな物語で自分がどの親にもなり得ると思った。私はとてもじゃないけれど子どもにそこまで入れ込めない外から見てるうちは思うけれど、実際そこに足を踏み入れたら視野が狭くなる自分が想像できてしまうのが恐ろしかった。
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リアルすぎる、臨場感すごすぎる。
今から2月が怖くなったけど、シミュレートするにはすごく良い本。中受の成功って本当に何を指すかわからない。結果自体よりもプロセスが本当に大切なんだろうなと再認識した。 -
中学受験は親も試される。
どんな結果でも子どもを支え切る覚悟が持てるのか。 -
書評はブログに書きました。
https://dark-pla.net/?p=4564 -
実話を元にしているのでものすごいリアル。
浜学園独走状態の関西で最近馬渕が灘の合格者数を増やしているのはこう言うカラクリなのか。