- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479394105
感想・レビュー・書評
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確かに、物事を深く考えるには問いを立てることが一番の近道だと感じるし、答えを出すよりことも問いを考えることが重要だという話もある。
日常で問いを立てないことはないので、本書を読んで一から学ぶ必要があると感じた。
この本では、「問うための方法」などが、具体例により理解出来る。
哲学的で億劫になりがちだが、例に対して共感が多く読み続けやすい。
例えば、「問うことが攻撃的だと感じる」とか、「問うのが歓迎されない」など、問うことを躊躇ってしまうことってあるあるですよね。それが当たり前であるみたいな。
そのような勝手な思い込みで、大事な問いのチャンスを逃してしまっているなら、無くすべき考え方ですね。
何のために問うのか、しっかりと目的を定めて行動に移すことが大切になってきますね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
良書。人間がより自由にいきるためにも、しっかり問うことは重要。AIの社会実装がさらにすすめばなおのこと。息子に読ませたい。
問題と課題、対処と解決をちゃんと分けて考えるという指摘はとてもよかった。ビジネスの世界でも、家庭でも?、ごちゃ混ぜに議論しているケースはよくあると感じた。自戒したい。 -
昨年の自分の漢字1文字、『問』の本。
不登校は本当にダメなのか。結婚しないと不幸か。旅行とは何か。人としてマトモとはどういうことか。真面目との違いは何か。正しい行いとは何か。問題と課題はどう違うのか。仕事とは何か。
今までサラッと流してきた(或いはとある立場からからだけで物事を見てきた)テーマに対して、自分なりの意見を持つということを意識した1年。
この本はその大切さ、意味、目的、手段を綺麗にまとめてくれた。
丁寧に生きる、とはこういうことでもあるのかなと思いました。 -
「問う」ということを因数分解し、シーン、目的、用途など、状況に応じて使い分けられる「問い」について紐解く。客観的に「問う」ということを捉え、言語化されたものを見ると、なるほどなと思わされる。もちろん日常の中でこれらを意識して会話、対話しているわけではないが、自然と実践している。一方で、ちゃんとそれが使えないとコミュニケーションで齟齬が生じたりする。正しい問いを立てる、と言ったりもするが、本書を理解するとその視座・視点が持て、なにを問わないといけないのか、そこにアプローチしやすくなるのかもしれない。図書館の本でなければもう少し読み込んで、書かれている内容を体系的に整理したかった。
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問う、といくことに焦点をあて、問うことの大切さや問いの種類、問う力を鍛えるための実践的なレッスンまでを網羅。
問うことを絶対的に正とするわけではなく、時には害になることもあるとして、問いをやめるべきタイミングについても書かれており、非常にためになる。 -
アンケート、面接、問診など、質問をしたり、受けたりする機会はたくさんあります
それは目的があって、そのためどうすれば、うまく質問できるか、そんな本はたくさんあります。この本はタイトルの通り、それ以前の「問う」とはどういうことか、を考えさせられます。 -
問いを考える。
哲学者としての問いの表出。
問いは苦しみやめんどくささも含むので問うのはむずかしい。
感情が入ると通説や思い込みが含まれる、問いですらなくなることがある。
どれも書いていることは当たり前に聞こえるかもしれない。
しかし、ここまで徹底的に言語化されて説明されてる書はなかなかない。
問いの力が弱いのではないか?と自らの気づき得てサブとなる問いの手法と使い方を見直したが良かった。
サクッと読める文章であり読み直しやすいのでオススメ。 -
「問いを立てる」ということに自分のアンテナが立っていたので読んでみた。
変化が激しくメディアが大きな力を持つ現代において、情報に踊らされず自分の頭で考える重要性について考えさせてくれる本。
著者自身あとがきで哲学書であると言っているくらいなので、読んですぐに役に立つ本ではないと感じた。
しかし問いを立てるということについて【重要性、目的、問いの種類、問いの立て方、問う力のつけ方、現実への活かし方】と多くの面から書かれており、問うことにアンテナの立っている人には何かしら役に立つ本と思う。
深掘りする本というより薄く広く掘る本であったこと、あまり読みやすい本ではないと感じたので星3つです。