だから私はスベらない―現役テレビプロデューサーが教える「速効」トーク術
- 大和書房 (2007年12月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479771005
感想・レビュー・書評
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オフィシャルキャッチフレーズ
『話のうまい人はいったい何が違うのか.』
勝手にキャッチフレーズ
『話すために,聞く』
スピーチをすれば「話は5分でまとめろ」と,実際には5分も話していないのに注意を受ける私が興味を持たないはずがない.
「王様のブランチ」等有名バラティ番組のプロデューサーたる著者が,「ウケる」「スベる」話について,身の周りの業界人,タレント等の事例を通じ解説する内容.
「トーク術」とは,話し方というアウトプットよりも,場の空気(話術)を理解するインプット,そしてインプットする際のスピードを上げる為のトレーニングに重要性があるのだと理解しました,私は.
硬く体系化されたトーク術ではなく実例を交えた実践術が殆どなので,
読んでいて面白いし,そこらへんのビジネスマン向け「HOW TO」本よりも為になりました.
具体的実践術として,例えば
・残念な表現「大丈夫です」「すみません」の消し方
⇒「大丈夫」は上から表現に,「すみません」はバカに見られる
私を含め,当てはまる方が多いと思います.
・ダメ元交渉術
⇒上司から玉砕覚悟での交渉を命令された時の為に.
・ウソはつかないけどホントの事も言わないトーク術
⇒終着地をむにゃむにゃ…,にもっていきたいけど,
むにゃむにゃ…,とは言わない為に.
あと「あの時言ったじゃないか」と言われた時に
「言ってませんが…」と言いきれる為に.
・言いたくないことを言わないで切り抜ける方法
⇒デリカシーの無い質問に対応する為に.
・断りの極意
⇒行きたくもない飲み会の誘いに,前向きに断る為に.
・微妙なプレゼントへの謝意の仕方
⇒その場を白けさせない為に.
などが挙げられています.
これらが概念上の話ではなく,あくまで「具体的実践術」として処方されている点がポイントです.
また,トークの中での注意点を.
・(初対面の場合は)相手を褒めつつ,アンテナに引っかかるネタを探る
・「間」を怖がらない
・つまらない話には,うかつに乗っからない
また普段のトレーニングとしては
・広く浅く,ちょっと深い知識をつける
⇒初対面の人と話す際に,敏感なアンテナで迎える為に.
・単語変換トレーニング
・ひとりツッコミ練習
⇒単に「ツッコミ」の練習ではなく,
「インプット」の為の練習方法です.
などを教えてくれます.
「人のトークを拾う」事の難しさ,そして大切さが分かり1冊です.
職場での実践配備方法としては「話す」事よりも「聞く」事に重点を置こうと思います.
テレビ番組の「編集」のような作業,職場でも使えたら良いのになぁ...
カットしたい場面があり過ぎる職場なもんで. -
嘘も言わない本当も言わない。君がつきあってくれたらいることになるね。
頭皮多めですね -
大阪時代の上司がプレゼントしてくれました。
「これで、お前のすべらない」と。温かい…(涙)
非常に読みやすく、かなり参考になります☆
やっぱり喋りの腕って重要だからね… -
いわゆる「しゃべり方」本。
テレビプロデューサーの作者が、色んな喋りのテクニックだったり、売れてる芸人さんのトーク、ここがすごいんだよ!というのを解説してたりします。
話の大半が具体例だったり、文章自体が簡単ということもあって本の厚さのわりに簡単に読めちゃいます。ってか1時間かからず読み終わったよこれ。これで1300円って高くねーか。
でも、実際うなずける話術のテクニックもたくさんあったし、「これは憶えとこう」っていうのも何箇所かあったのでよしとします。
例えば
「『すいません』を連呼すると馬鹿に見える。言うなら『ありがとうございます』だ!」
とか
「ひとつのものを言い表すのに、いくつも表現を持ってるといいよ!(男性、男、男の子、男子、野郎、オス、紳士、殿方など)」
とか。
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★読む目的
なぜスベらないの??
★読書レベル
シントピカル読書
★メインブランチ
『何が違う』 『キャラ』 『うんちく』
★INPUT
・笑いは場の空気に応じて作るなまのもの
・当たり前を言う勇気。明るくはっきり、話は短く、テンポは速く
・きみまろさん:毒舌なのに、喜ばれる。わざと丁寧な言い回ししてるから
・関根さん:人の悪口言わず、ギャグの本筋と関係ないところを拾って、笑いにする
・久本さん:かゆいところに手が届く。気遣い達人。誰しもが思っているが口に出せない
微妙な本音をオープンにする。代弁した本音トークが同姓に好かれる。
★ウガンダの感想
自分の話はよくすべります・・・。この本は、ほんま勉強になりました!
★一言で言うなら
『だから私はすべる!』
★OUTPUT
・出されたパスは絶対にスルーしない。ひな壇芸人だと二度とパスはもらえない
・天丼活用(業界用語):一度うけた流れ、繰り返し使う。一度笑いのパターンが
できてるから、すべりにくい!ただし、2〜3回が限度
・うんちくは浅く広く。話題は自分の得意分野に転換する
・おちだけ言ってもウケない。ふりを大事にする
・上田さんのようにたとえ突っ込み活用(羽賀研二の誠意より薄っぺらいなど)
★BookCrossingしたい度
『★★★★☆』
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2008年100冊計画!!
その1
芸能人は頭を使ってるんだなぁと思わせる1冊。
働きたての筆者はスベってばっかりだったということで、スベらないようにするタメのノウハウ本みたいな感じかと。
「独り言が上手い人は仕事ができる」にはうなりました^^