子供を愛しすぎてダメにする親―わが子を「自立」させないと、何が起きるか!

  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479780663

感想・レビュー・書評

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  • すべての人に読んでほしいけど、あえてあげるなら

    ・今子育て中の人…虐待と紙一重の愛しすぎを避けるために。

    ・わが子問題に悩んでいる親…解決のヒントがあるかもしれません。

    ・自分の性格などで悩んでいる人…親との関係が原因かもしれません

  •  子どもを育てていると、「ちゃんと愛していれば大丈夫」などの耳障りの良い言葉をかけられることが多い。おそらく「完璧じゃなくていいよ」という気遣いからくる声かけだと思うけど、私は愛が子どもに効く万能薬だとは思わない。虐待やネグレクトは言わずもがな子どもに毒だけど、過剰な注目・関心・心配を過剰も同じくらい子どもに毒を与える行為だと思う。しかもその毒はじわじわと子どもを蝕み、気付いた時にはすっかり人格が形成された後、という恐ろしいものだ。

     以下は本書で紹介されている子どもを愛しすぎる親の接し方の例。
    ・与えすぎる
    ・支配する
    ・問題を代わりに解決する
    ・見捨てない(行動の結果から救い出す)
    ・成人してもお金を出し続ける
    ・高い期待をかけつづける
    ・子どもの限界を認めない

     多くの子どもが程度の差こそあれ経験したことがあるのでは?子どもは反発し、親は少しずつ手を離していく。時々失敗もする。それが健全な親子関係だと思う。問題は、いつまで経っても、子どもがどんなに拒んでも子どもへの愛に固執することだ。

     でも親の気持ちもわかる。赤ん坊のうちは自分が手を貸してやらなければ生きることすらままならない。子どもは昨日できなかったことが突然今日できるようになったりするけれど、その成長速度にうまくついていけない。結果として、いつまでも赤ん坊扱いが抜けないのである。今まさに手を離す、目を離すことの難しさを感じているところだ。

     しかも、過度な期待や関心を口に出さなければOKでしょうと思っていた私の甘い考えも打ち砕かれる。子どもは幼いうちから親が子どもにかける願いを見抜いているというではないか!心配そうにじっと見つめる目を見て、その心配を自己に内在化していく。

     もう子どもにのめり込まないためには、自分の人生に集中するしかないな、というのが私の結論。
    (といいつつ、こんな育児本ばっかり読んでるという矛盾)

  • 子供を愛する=自分の支配下に置きたい、と無意識に考えている親がいる。
    本人も子供も愛情で成り立つ関係と感じているし、良い関係で成り立つように見えるが、
    親→子供が離れてしまうことを受け入れられない
    子供→親から離れることが悪いことと感じる。

    結婚した際、配偶者に対して、親から受けた同じ愛情を求めるが、得られないと分かると、親へ助けを求めたり、配偶者を激しく批判することがある。

    親は、自分の全てを犠牲にしてでも、子供へ尽してしまうことがある。しかし、これは子供へ悪い影響を与えることが多い。共依存に陥ることも多い。

    子供は、親から全てを与えられることになれると、自分で考える習慣がなく、悪いことは責任転嫁、失敗に弱い人間になり、大人になっても、独り立ちが出来ない。

    子供を信頼し、親と子供は違う人間で、独り立ちすることを促す教育をする必要がある。親は子供を支配するのではなく、背中を押すように意識する。

    愛情を減らすことや、距離を置くこと、子供に一人で悩ませることを経験させることも、大事なことである。

    子供に与えすぎる親
    子供の問題を代わりに解決する親
    子供の言いなりになる親
    子供にお金を出し続ける親
    孫を愛しすぎる親
    子供の限界を認められない親
    与えること=愛情になっていないか

  • 発達心理学

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