- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479797241
感想・レビュー・書評
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ベストセラーだし、おそらく良い本なのだと思う。運動についてはその良さがだいぶわかってきているし、時流に乗った本でもあると思う。
しかし、内容が冗長すぎる…。「○○州の✕✕さんは体型に自信がなく、これまで運動してこなかった」というエピソードがたくさん挿入される。それも5人や10人ではなく、数十人のエピソードが登場する。 それらは似通っていて個性に乏しいので、正直記憶に残らないというか、なぜわざわざ入れるのか理解が難しい。
こういうテイストの本であると言われればそれまでなんだけど、まぁ自分の好みに合わなかったと言う事なんだと思う。筆者の本を読むのはこれで2冊目だが、 前作も同様のスタイルだったように思う。多分この人の作風なんだと思う。
運動について知りたければもっとすっきりまとまった新書や専門書を読むことをお勧めするし、 具体的なエピソードが知りたければノンフィクションのリハビリストーリーなどを読めばいいと思う。正直に言うと中途半端な一冊だったなぁと言う感想になる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
米スタンフォード大学の心理学教授である著者が、〝運動と幸福感の関係〟をさまざまな角度から探求した本。
「運動をすると幸福感が増幅される」ということは以前から知られていたが、本書はそのメカニズムをさらに掘り下げる。
主張の根拠となるのは、運動と幸福の関係についての膨大な科学的研究、そして、運動によって人生を変え、幸福になった人々の体験談(その多くは著者自身がインタビューしている)である。
後半になると、話はどんどん広がっていく。
音楽を聴きながら体を動かすことがもたらす幸福感、人と人が協力して何かを成し遂げることの幸福感、自然の中で運動することがもたらす幸福感……。「運動と幸福の関係」という枠を超え、ある種の幸福論という趣だ。
ただ、後半にも示唆に富む指摘や卓見が多く、最後まで面白く読める。
一読して感じるのは、「学校教育の中の体育は、他者との競争に偏り過ぎだ」ということ。
体育が競争になっているから、競争に勝てない運動音痴の人は苦手意識を持ち、運動そのものが嫌いになってしまう。
それゆえ、社会に出てからも、本書が強調するような「運動がもたらす幸福」を知らないままになってしまう。罪作りなことである。
「ゲームに勝つため」ではなく、自分の幸福感のためだけに運動をしてもよいのだ。そのために、運動ギライな人の背中を押してくれる本である。
あと、コロナ禍の自粛生活によってうつ状態に陥る人が多いのも、運動不足が大きな要因になっているのだろうなと感じた。
難点は、一般向けの科学啓蒙書には例外的なほど、著者の「自分語り」が多いこと。
著者の生い立ちや私生活、双子の妹のことなど、読者にとってはどうでもいいのだ。
過剰な自分語りがウザイので、★を一つ減らした。 -
スタンフォードの自分を変える教室以来の著者の一冊
運動と脳科学がテーマ
運動による効果で鬱病が改善するなど
人と助け合うことで、どんなに困難な状況でも最後までやり抜く力がつく
太古の昔から草原を駆け抜けてきたことを思えば、人間の脳が自然の中を走り回ることに如何にフィットしているかは当然のことかもしれない。
現代の生き方が長い目で見れば、異常かもしれませんが、今の生活を捨てられない自分もいる。
脳と運動をテーマにした本が多いけど、そこに仲間という視点からもみれたことは新鮮な感じがしました。 -
運動しなきゃなーと思った
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うーん、途中で断念。
内容が悪いというよりは、「運動の科学」というタイトルが内容と合ってないため、思ってたのと違うと思いながら読み進めるのがつらくなった。
これは運動をして幸せになったとか、人間のつながりができたとか、勇気がわいたとか、そういう体験談を集めたもの。
どういう運動をどれぐらいしたら良いかとか、こういう性格にはこういう運動とか、実践的なことを期待するとがっかりするかもしれません。 -
人間は運動をするようにできている。そういう報酬システムになっているということがよくわかった。運動のモチベーションになった。
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どんな運動も大切
ただ少し 読みづらい -
運動が脳内ホルモンを活性化させ、肉体のみならず精神的にもプラスに働き鬱病やリハビリでも想像を超える効果をもたらすと言う内容。事例が豊富で、科学的な説得力がある。運動すれば幸せになれると言う事。
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・運動の効果
・集団で行うことの効果
・音楽の力
・ともに耐え抜く