働くときに知っておきたい「自分ごと」のお金の話 データで見る日本経済の現在地

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479797821

感想・レビュー・書評

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  • 経済データ図表115。日本経済の時系列や世界各国との比較のグラフが多い。サクサク読めて、基本的なデータ(日本の状況)が理解できる。
    日本の失われた30年の成長なし、賃金上昇なしの悲惨さと、国の借金漬けと高齢化の問題がよくわかる。
    最期の締めも日本経済の将来について「名案はない」で終わる。

    追記
    著者の立場は反アベノミクスらしく、安倍政権下の賃金上昇・就業者増加・失業率減少、等の結果はアベノミクスの成果ではないとデータで主張している。
    「アベノミクスは円安にしただけ。(産業別にみた就業者増加も)円安と関係なければアベノミクスによる好影響があったと言えない。」等との主張。この辺は立場によって異論があるかもしれない。

  • 日本経済を各指数から分析し、問題点を指摘するという本。
    データの拾い方にいくらか恣意性を感じるものの大筋は世論と同じ評価をしている。(著者の他の作品を見てみると財政健全化論者か?)

    視覚的に見やすく、流し読みでも内容は概ね入ってくると思うので、前提知識が無い読者でもある程度は理解できると思う。

    当たり前だが筆者の主義主張は入っているので、データをきれいにまとめた本と割り切って読むと良い。

  • 流し読み。激しいインフレがいつ起こるかを待つだけの状態にしか見えない

  • 登録番号:142272、請求記号:332.1/A32

  • 書店で気になり購入。パラパラと見た感じでは、対話形式となっており、万人向けの簡単な本かと思っていたが、読んでみると予想より内容が深く、勉強になった。過去の歴史から現代までの流れを図表を用いて解説されており、勉強になった点も多かった。

    働くときに知っておきたいというのは間違いなく、有益な情報も多かったが、ただ日本の悪い部分だけを抽出した感は個人的にあって、文脈があまり好きではなかった。私も20代であるが、単にこの本を読むだけだと、希望は持てなくなってしまうのではないかと印象を持った。

    ただ色んな視点からものごとを見るためにも、勉強になる本ではないかと思う。

  • とても分かりやすかったが絶望する。

  • 東2法経図・6F開架:KW/2023//K

  • (図書館で借りた本)
    読み始めた(6月8日〉〜読み終わった(6月20日)

    物価が安いことは良いことと思っていたが、給料が上がる・上がらないことと関係があったと知った。
    日本経済が成長しているように見えるのは、経済の成長に関する数値を操作した「見せかけ」であるとも感じた。
    金利が安いことで流通したお金は、不動産や土地に流れ、1990年代の「バブル」の繰り返し。
    借金財政のツケは将来に先送りしている。
    どこかで破綻するか、何か大きな津波で飲み込まれそうで怖いと感じた。

    日本の労働者の賃金はほとんど上がっていない。
    生産性の低さは長時間労働。
    昨年は少し改善したようだが、長年のツケは大きい。
    税金で持っていかれる分は他国と比較してもそれほど多くない。

    国の借金は他国と比較しても膨大。
    生産年齢人口の減少と高齢者人口の増加。
    政治家の選挙目当ての政策、借金で作った財政。
    日本人として恥ずかしい限り。
    近い将来の財政破綻に備え、どうすれば良いか、何をすれば良いのかとの考えは続けたい。
    このような本を引き続き読んで答えを見つけたい。

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著者プロフィール

弁護士。1984年、和歌山県生まれ、栃木県育ち。東京都立大学法学部、法政大学法科大学院を卒業。主に労働事件、消費者被害事件を担当。ブラック企業被害対策弁護団所属。著書に『アベノミクスによろしく』『データが語る日本財政の未来』(集英社インターナショナル新書)など。ブログ「モノシリンの3分でまとめるモノシリ話」管理人。

「2023年 『データで見る日本経済の現在地』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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