- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479840756
作品紹介・あらすじ
「神話」は日本文化と日本人にどう作用したか?日本神話の三大神、アマテラス、スサノヲ、オホクニヌシの本質、性格、心を分析し、世界神話と比較しつつその魅力と価値を読み解く。
感想・レビュー・書評
-
『古事記』『日本書紀』の記述を比較検討し、ユング心理学や比較神話学の視座も活用しながら日本の創世神話、及び日本人の心性に迫る。
日本神話の中でも中心的な神であるアマテラス、スサノオ、オホクニヌシに的を絞った解説がなされており、ページ数も少なくて非常に読みやすい。
ただ神話の筋書きが細切れでしか語られないので、予め日本神話の大まかな内容は理解していないと分かりづらく感じるかも。
ともかく、かなりマイナーな学問である日本神話研究において貴重な「1冊目」となる本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
同じ内容が繰り返し書かれるのが…どうもねぇ…
ギリシャ神話との対比はおもしろかった! -
作者は学者が本業なようなので、読み物としては読みやすいとは言えない。繰り返し同じ内容が書かれているし、まとめ方も分かりにくい。
だが、日本神話そのものがとても面白いこと、解釈が面白いことから今後も日本神話の何かしらの文献が読んでみたくなる。 -
アマテラス、スサノヲ、オホクニヌシについての記紀の記述と他国神話の比較から日本人・日本文化の深層心理解明を試みている。
他国神話との共通部分に人類全体の普遍性、明るい未来を感じた一方で、「存亡をかけて死闘」する集団と「共存共生」を志向する集団の「共存共生」は可能なのだろうかと悲観的になってもしまった。
全体的に重複部分が多いのが気になった。