日本の伏流: 時評に歴史と文化を刻む (筑摩選書 31)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480015334

作品紹介・あらすじ

通貨危機、政権交代、大震災・原発大事故を経ても、日本は変わらない。現在の閉塞状況は、いつ、いかにして始まったのか。誰がそれを引き起こしたのか。当代の碩学が、文化、社会、政治経済に亘り縦横に筆を揮った時評を再構成、肥大化し、宿痾となっているこの国の病理、日本の深層を掘り起こす。その視座の鋭さ深さ確かさで話題を呼んだ幻の社会経済戯評が、いま甦る。『世界』(岩波書店)誌に「朔北胡笳」の筆名で連載した社会経済戯評より精選した44篇を再構成。

感想・レビュー・書評

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  • 伊東光晴氏の経済社会戯評。
    1990年代前半~半ばと2000年代半ばに雑誌の連載で書いた、日本文化や中国、学問、政治経済までを一冊の本にまとめたものである。
    1題につき5ページ前後で、社会党(現社民党)の衰退や新幹線に関わる政治だけではなく、なんと今ホットなアベノミクスの金融緩和の議論にまで踏み込んでいるのである。

    経済学で伊東光晴氏の本を読んでいたため、文化などの評は評者には分かりにくいので、星は3つにしてある。
    また、経済学のみを期待して本書を手に取った読者には物足りなさを感じるだろう。
    しかし、現在さかんに議論されている問題を一昔前から随所に指摘しているのはさすがであり、我々も表層的に考えるのではなく、本質を考えていく必要があるのではないか?

  • 1990年代後半のコラムが多いが,十数年経過した今読んでも納得できるものがかなりある.アメリカとの貿易摩擦などかなり昔のことのような感じだが,DRAMについて日米が競争していた時代が懐かしい.

  • なかなか骨のある時評集。
    特に第一部が白眉。
    でも、著者の専門である経済学のことはあまり理解できず。

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