雇用は契約 (筑摩選書)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480016652

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りたが、主に非正規雇用に関する議論であったため、一旦返却。時間があればじっくり読みたい。

  • 東2法経図・6F開架:366.5A/G34k//K

  • 労働条件通知書(ひな型・厚生労働省作成):いちばん最初に契約期間

  • 労働経済学者が書いたとは思えないほど、労働者よりの慧眼が冴える作品。

    本書のポイントは非正規労働者:正規労働者でしばしば二分される雇用の在り方を、契約期間の長さで区別する。
    例:非正規労働者→無期限非正規労働者、有期限非正規労働者など

    なかでも有期限短期労働者の待遇の悪さを是正する必要がある。

  • 『雇用は契約――雰囲気に負けない働き方』
    著者:玄田 有史

    【版元】
    定価:本体1,600円+税
    Cコード:0336
    整理番号:0158
    刊行日: 2018/03/13
    判型:四六判
    ページ数:256
    ISBN:978-4-480-01665-2
    JANコード:9784480016652

    雇用のあり方が多様化する中で、柔軟で安定した職業人生を送る上で欠かせないのが「契約」という考え方。「契約」を軸に雇用の現在を浮かび上がらせた渾身作!
    http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480016652/

    【目次】
    目次 [003-006]
    はじめに [009-013]

    第1章 「正規」の曖昧 015
    ひとりの男性の言葉/正しく非ず/「正規・非正規」とリーマン・ショック/「呼称」という曖昧さ/「通常の労働者」って?/キャリアアップ助成金/賃金差は解消に向かうか/賃金差は正当なのか/呼称から契約へ
    注 035

    第2章 大切なのは契約期間 037
    労働条件の明示/いちばん最初に契約期間/有期雇用の3分の1が明示義務知らず/書面は4人に3人/契約期間の上限は原則3年/正社員への移行/有期雇用は解雇できる?/有期雇用の雇止め/有期から無期への転換/派遣社員の雇用安定措置/契約期間にもっと関心を
    注 062

    第3章 多様化する契約 065
    臨時雇・日雇問題/臨時雇の増加、日雇の減少/就業先の変化――第二次産業から第三次産業へ/一般常雇への新区分の導入/二分法を超えた事実/無期の非正規雇用/全国就葉実態パネル調査/専門能力と人手不足/短時間正社員の特徴/安定性と柔軟性の両立へ
    注 090

    第4章 有期契約の現在と未来 091
    有期の一般常雇/非正規の多様化/就業の規則性・週間就業時間/高齢者にとっての有期契約/専門能力と有期雇用/大企業で増える有期雇用/組織型からプロジェクト型へ/処遇変化の兆し/有期契約と能力開発/キャリアアップ/有期を通じたキャリア形成/有期をチャンスに
    注 117

    第5章 契約期間の不明 119
    多数の「わからない」/445万人の衝撃/不明の多い職場/一般にも広がる期間不明/若者に多い期間不明/不明の背景/交渉力のアンバランス/入社直後から期間不明/危険にさらされる若者/在学中のアルバイト/どの学歴にも期間不明/小規模企業と家族主義/非正規雇用と年収/契約期間と能力開発
    注 155

    第6章 期間不明のさらなる考察 157
    契約期間の詳細/雇用保険への加入/仕事からの収入/雇用契約の更新/知識や技術の習得/仕事への満足度は?/世帯貯蓄との関係/学校時代の成績/労働者の権利と職場環境/SNSでの転職のリスク/不利な人がさらに不利に
    注 188

    第7章 変わりゆく契約 189
    パネル調査のメリット/1年後の状況/移りゆく契約/継続と転職/勤続年数の影響/無期転換と正社員化/契約社員・嘱託という雇用/年収の変化/仕事満足度の変化/契約を踏まえたキャリア
    注 217

    結章 契約から考える雇用の未来 219
    さらば二分法/重要なのは契約期間/長期的コミットとキャリア志向/人材確保と不安定雇用/契約期間が不明の深刻/期間不明への対応/困ったときの相談先/空気を読むな、契約を読め/残された課題
    注 244

    あとがき(二〇一八年二月 玄田 有史) [247-251]

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著者プロフィール

1964年生まれ。88年、東京大学経済学部卒業。ハーバード大、オックスフォード大各客員研究員、学習院大学教授等を経て現職。博士(経済学)。
主著
 『仕事のなかの曖昧な不安』(中央公論新社、2001年、日経・経済図書文
 化賞、サントリー学芸賞)
 『ジョブ・クリエイション』(日本経済新聞社、2004年、エコノミスト
 賞、労働関係図書優秀賞)
 『孤立無業』(日本経済新聞出版社、2013年)
 『危機と雇用』(岩波書店、2015年、沖永賞)
 『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』(慶應義塾大学出版会、
 2017年、編著)
 ほか多数。

「2022年 『仕事から見た「2020 年」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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