終わらない「失われた20年」 (筑摩選書)

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  • 筑摩書房
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480016690

感想・レビュー・書評

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  • 「成熟社会」を唱える論者は、手ひどく批判されているが、同じラインに自分はいると思っているので、なぜ批判の対象になるのか、考える必要があると、現時点では考えている。

  • 私にとって興味を持って読めたのは、第II部からでした。
    ・三浦雅士氏(私にとっては、ツボるダンス評論を読んだことがあったな、という人でしたが、1970年代は「現代思想」という雑誌の編集長だったのですね)との対話
    ・東京の政治学/社会学

    失われた20年をどう捉えた上で、新成人世代にバトンを渡すか、というのは、大事な課題だと思って手にしたのですが、、、、

    正直なところ、なんだか感情的な論調が多いように思えて、あまり内容が呑み込めませんでした。
    上野千鶴子さんの名前を全面的に出して批判した第I部は、特に??
    上野千鶴子さんって、名前を載せるだけで本が売れるから??とか、穿った見方もしてしまう。
    まぁ、そもそも、社会運動は、いろんな足元の大変さを掬い取って助けてくれると感じられたことがなかったー、という思いもあって、実のところ、全く関心はないです。

    私は、脱成長ではダメなら、どこへ向かうのがいいのだろうか、ということを知りたいし、それを考えるための思考または材料が欲しい。

    この本は、残念ながら、私にとって、少なくとも今は、考えるための助けになる本ではありませんでした。
    、、、残念です。

  • 20/05/07。

  • 難しいが興味ある様々な視点を与えてくれる好著だ.上野千鶴子に対する批判を列記した第1章を受けて第2章で議論しているが、上野が北田の問い掛けに冷静に対応している姿勢が素晴らしいと感じた."「母性を引き受けない女」に対する男の敵意がものすごく大きい"という上野の発言.よく見ているな.三浦との対談の第4章はよく理解できなかった.第5章の東京の話、団地の動きで原の指摘が面白かった.その後の章では自民党に対する「受け皿」の構築に関する議論だが、学者の意見を政党がどのように取り込むかが問題だと思っている.

  • 社会
    歴史

  • 東2法経図・6F開架 309A/Ki62o//K

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著者プロフィール

東京大学教授

「2022年 『実況中継・社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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