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- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480017260
作品紹介・あらすじ
文化大革命で中国政府は内モンゴルのモンゴル人三四万人六〇〇〇人を逮捕し、二万七九〇〇人を殺害した。それを実行した紅衛兵の実態を暴き、虐殺の真相に迫る。
感想・レビュー・書評
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無茶苦茶読み難い 論文?しかも一部偏見あり
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ふむ
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現地の紅衛兵新聞など機関紙の一次資料を元に思想を分析。当初は紅衛兵内部の保守派対造反派だったはずが、「殿様」ウランフが標的とされ、言いがかりのような理由でモンゴル文芸が批判され、更にはウランフの「社会的基盤」たるモンゴル人全体が迫害される。しかし行き過ぎた造反派は最終的に毛沢東に切り捨てられた。
同時に著者は、学生造反派は政治闘争を行ったものの、虐殺の加害者は滕海清率いる人民解放軍、地元の中国人幹部、労働者、農民、そして最大の犯人は毛沢東と周恩来だったと指摘。しかし責任を問われたのは専ら造反派のみだったとしている。
直接的迫害以外に、文革時の粗暴な政治言語が中国語からの借用語の形で大量にモンゴル語に流入する「文化的ジェノサイド」も本書は指摘する。なかなか気づきにくい点だった。
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