新編昭和二十年東京地図 (ちくま文庫 に 4-1)

著者 : 西井一夫

• 筑摩書房 (1992年7月1日発売)

感想・レビュー・書評

[hysnbyさんの感想 · 2016年11月20日]

敗戦によって断絶したように感じられる戦前と戦後を、その断崖を見つつもそこには断絶ではなく連続があることもまた見据えようとしている。今はもう見ることのできない風景の写真もいい。

[yasu2411さんの感想 · 2014年4月26日]

本書に描かれている内容の大部分は貧困である。終戦直後の混乱期から、高度成長期に入るまでの東京の様子や出来事が書かれているのだが、当時の大きな事件は貧困に起因するものばかりで、自分が生まれるほんの十年ほど前の東京で、このような悲惨な状況があったのかと思うと愕然とする。

[ogufamily4さんの感想 · 2009年11月21日]

ISBN 4-480-02634-7
入手条件・定価 900円
全国書誌番号 92063543
個人著者標目 西井, 一夫 (1946-2001)∥ニシイ,カズオ
個人著者標目 平嶋, 彰彦 (1946-)∥ヒラシマ,アキヒコ
団体名・地名件名 東京都∥トウキョウト
NDLC GC67
NDC(8) 291.36
本文の言語コード jpn: 日本語
書誌ID 000002200757

[イヲハラさんの感想 · 2008年9月22日]

東京という都市空間の成立と変化を辿った一冊。
格差社会、公害、凶悪犯罪などの問題が戦前から存在していたのが興味深い。

著者プロフィール

1946年、東京都生まれ。1968年、慶應義塾大学経済学部卒業。弘文堂を経て毎日新聞社に入社。「カメラ毎日」編集長を経て、クロニクル編集長を担当、『昭和史全記録』『戦後50年』『詳細阪神大震災』『20世紀の記憶』ほかを編集し、2000年に退職、2001年11月、本書刊行直後に死去。著書『なぜ未だ「プロヴォーク」か』『写真的記憶』（ともに青弓社）、『新編「昭和二十年」東京地図』（ちくま文庫）、『暗闇のレッスン』『写真のよそよそしさ』（みすず書房）ほか。

「2001年 『20世紀写真論・終章 無頼派宣言』 で使われていた紹介文から引用しています。」