- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480056191
作品紹介・あらすじ
日本と同様の小さな島国であるイギリスが、なぜ世界の覇者になり得たのか。その秘密を探りだし学びさえすれば、いつか日本も追いつくことができる-。幕末以来、イギリスは学ぶべき模範、追いつくべき標的であり続けた。その間、日本人はイギリスに、何をどのように問いかけてきたのだろうか。ウィリアム・アダムズの漂着から400年、なかでも幕末開国期から明治期を中心に、文化接触の問題に焦点を合わせて、日英交流の歴史をたどる。
感想・レビュー・書評
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イギリスについて知ろうと思って手にとりました。
幕末からのイギリスと日本のかかわりを手掛かりにその関係を述べてありました。
今まで歴史サイドからのイギリス関連の本は読んでこなかったので新鮮でした。しかし私自身がイギリス史日本史ともに未熟だったゆえ難解に感じた部分もありました。
明治の留学生の記録が主な内容で、戦前、日本がこれから国を作っていくという時代に、日本にはイギリスがどのように映っていたかが丁寧に描かれており、勉強になりました。
最終章の夏目漱石のイギリス観に関する記述が一番印象的でした。
イギリスに対する印象があまりよくなかったということも知らなかったので、興味深いものでした。
漱石がイギリス史の転換点に立ち会ったというのも、これから漱石を読む際に感じてみたいと思います。
歴史をもっと勉強してみたくなる1冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イギリスは日本人にとってつねに憧憬と脅威の入り混じった複雑な気持ちをいだかせる存在であった。このイギリスに対する「問いかけ」の軌跡をたどりそれが日本の近代に
もった意味を考えてみようというのか本書の狙いである。