コーポレート・ガバナンス入門 (ちくま新書 194)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480057945

作品紹介・あらすじ

つい十年ほど前まで強さを誇っていた日本企業は、なぜ急に弱くなってしまったのか。強さの秘訣とされてきたメインバンク制度や株式の相互持ち合い、株式・土地の含み利益によるリスク回避などの、どこに問題があったのだろうか。そして、終身雇用という労働形態や長期取引を重視する経営手法などはどう変化していくのか。会社制度の原理にさかのぼって危機の正体をあばき、国際比較をまじえて日本型経営の未来を構想する。

感想・レビュー・書評

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  • 99年の発行。アメリカはエンロン前だし、日本は旧商法、有報も個別FSが主だった時代。ぼくは田舎でぼーとしてた。
    当時のコーポレート・ガバナンスを巡る言説に興味があったのだけど、期待したほどのものは得られなかった。金融不安についての4章が90年代末の状況を克明に描いていて、ここは歴史的資料としておもしろい。

  • 日本型の雇用慣行は崩れつつある。というのも従来の企業同士、株を持ち合うということがなくなってきているからだ。
    この持ち合い関係が弱まると、よりドライな関係を前提とする機関投資家株主や海外株主が増加する。
    それは今までのようにコアの従業員の雇用を維持するということが軽視され、厳しい雇用調整を迫る株主が増加することを意味する。

  • [ 内容 ]
    つい十年ほど前まで強さを誇っていた日本企業は、なぜ急に弱くなってしまったのか。
    強さの秘訣とされてきたメインバンク制度や株式の相互持ち合い、株式・土地の含み利益によるリスク回避などの、どこに問題があったのだろうか。
    そして、終身雇用という労働形態や長期取引を重視する経営手法などはどう変化していくのか。
    会社制度の原理にさかのぼって危機の正体をあばき、国際比較をまじえて日本型経営の未来を構想する。

    [ 目次 ]
    第1章 株式会社の現在(株式会社とは何か 株式会社制度の長所と短所)
    第2章 株式会社制度の国際比較(会社のトップマネージメントの制度的な仕組み 株主の議決権 会社経営の監視機能 会社買収のルールと実際 会社の株主構成と証券取引ルール 会社運営の実際 会社制度の国際比較のまとめ)
    第3章 会社の財産はだれのものか(会社の資本と会計原則 企業の破綻と倒産処理)
    第4章 金融不安で日本型株式会社はどう変わるか(金融機関の脆弱化と金融不安 銀行部門の過大な株式保有と脆弱性 金融システムの再構築 企業金融の変化と日本的企業経営への影響)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 就職したら、まず読むべき、というくらいの、すばらしい入門書です

    企業統治の事を知らずして、企業では働けない時代ですからね

  • コーポレートガバナンスに興味があり、教授の推薦でもあるので購入。

  • \105

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