- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480062239
作品紹介・あらすじ
投稿生活をへて作家・ジャーナリストとなった著者のみならず、物書きにとってお金の問題は避けて通ることのできない重大事だ。本邦初の"フリーエージェント宣言"をなし遂げた文豪・夏目漱石、公務員初任給の一〇〇倍は稼いでいた「火宅の人」檀一雄、「底ぬけビンボー暮らし」に明け暮れた作家・松下竜一…。明治の文士から平成のフリーライターまで、物書きたちはカネと自由を求めて苦闘してきた。本書ではそうした姿を、出版界の"秘部"とも言いうる「原稿料事情」を通じて描き出す。類例なき作家論にして日本文化論である。
感想・レビュー・書評
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文章を生業とするというのはどういうことか。
過去の作家のお金の話を引きながら、現代あるいは未来の売文生活の可能性を見据える。
しかし、昔の作家さんは本当にお金持ちだったんだなと改めて驚く。
プロの物書きについて考えさせられる一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んでおいて損はない
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エビデンスに基づく、作家の原稿料について書かれた珍しい本。
巻末に掲載されている大量の参考文献に圧倒された。
ただ、作家、ライター、出版社などの業界以外にはあまり興味を持たれないジャンル。 -
原稿料の考察。文章が一体いくらになるのか、日本の夏目漱石をはじめ、どのように文筆家が報酬を得てきたのか。をガッキィが膨大な資料から考察している興味深い一冊。
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字を書くことを生業とする人たちの収入とかについて。漱石あたりからバブル期まで、幅広く言及。本書はここまで。今やWEBで電子書籍なるものが出てきてるもんなあ。このbooklogも知らん間にAMN新書とか出してるし。恐ろしい子…
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原稿料について。他人の引用ばかりでちっとも面白くない。
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物書きってどのくらい稼いでるの?原稿用紙一枚につきいくら?クレジットカードが作れない?そんな素朴な疑問がスッキリ解消。
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[ 内容 ]
投稿生活をへて作家・ジャーナリストとなった著者のみならず、物書きにとってお金の問題は避けて通ることのできない重大事だ。
本邦初の“フリーエージェント宣言”をなし遂げた文豪・夏目漱石、公務員初任給の一〇〇倍は稼いでいた「火宅の人」檀一雄、「底ぬけビンボー暮らし」に明け暮れた作家・松下竜一…。
明治の文士から平成のフリーライターまで、物書きたちはカネと自由を求めて苦闘してきた。
本書ではそうした姿を、出版界の“秘部”とも言いうる「原稿料事情」を通じて描き出す。
類例なき作家論にして日本文化論である。
[ 目次 ]
序章 私的売文生活入門
第1章 原稿料とは何か
第2章 幸せな黄金時代
第3章 標準としての夏目漱石
第4章 トップランナーたちの憂鬱
第5章 貧乏自慢もほどほどに
第6章 現代日本の原稿料事情
終章 お金も自由も
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
文字で紙を埋めることを生業とする方々についての、散在的な記事みたいなもの。
夏目漱石の売文生活や、樋口一葉の売文生活のことがわかる -
09/08/20読了