戦争の記憶をさかのぼる (ちくま新書(552))

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480062529

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  • [ 内容 ]
    二〇〇五年八月で敗戦から六〇年を迎える。
    六〇年とは、ほぼ二世代の年月だ。
    子へ孫へと“戦争の記憶”というバトンはきちんと手渡されているだろうか。
    本書は湾岸戦争以後、アフガン戦争、イラク戦争と続く現代の戦争空間を視野に収めながら、「当時者意識の希薄化」という危機感のもとに、アジア太平洋戦争を私たちがどのように記憶し、あるいは忘却してきたのかを検証する。
    戦後五〇年から戦後一〇年まで、文学者、新聞メディアの言説をさかのぼり、一九四五年八月の敗戦をまたいだ詩人・高村光太郎の戦中・戦後に焦点を合わせ、戦争の記憶をリセットする力に対峙する思考をさぐる。

    [ 目次 ]
    序章 記憶のレッスン
    第1章 見えない戦争―湾岸戦争と『敗戦後論』(見世物としての戦争/戦争という見世物;湾岸戦争詩の波紋 ほか)
    第2章 戦争という名のテロリズム―9・11と「四千の日と夜」(二〇〇一年九月一一日;“ブッシュはカイバルを知っているのか?” ほか)
    第3章 “戦後”の変容―メディアの言説から(一九九五年(戦後五〇年)
    一九八五年(戦後四〇年) ほか)
    第4章 敗戦をまたぐ―「一億の号泣」(東京大空襲体験者の描いた絵;高村光太郎の空襲体験 ほか)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


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著者プロフィール

1959年 名古屋市に生まれる
1987年 名古屋大学大学院文学研究科博士課程満期退学
金沢美術工芸大学美術工芸学部助教授、名古屋大学文学研究科教授、国際日本文化研究センター研究部教授等を経て、
現 在 早稲田大学文学学術院教授、名古屋大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授、文学博士

主著:
『萩原朔太郎 《詩をひらく》』(和泉書院、1989年)
『声の祝祭――日本近代詩と戦争』(名古屋大学出版会、1997年)
『戦争の記憶をさかのぼる』(筑摩書房、2005年)
『感覚の近代――声・身体・表象』(名古屋大学出版会、2006年)
『性が語る――20世紀日本文学の性と身体』(名古屋大学出版会、2012年)
『二十世紀日本語詩を思い出す』(思潮社、2020年)
『戦後日本を読みかえる』全6巻(編著、臨川書店、2018-19年)
『戦後日本文化再考』(編著、三人社、2019年)
『戦後日本の傷跡』(編著、臨川書店、2022年)

「2023年 『戦後表現』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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