- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480062758
作品紹介・あらすじ
教育談義では、よく「親の顔が見たい」という言葉が使われるが、最近のこの国では、さながら「大人の顔が見たい」というような場面に遭遇することが多くなった。戦国時代、三河徳川家では、殿様の側近らは「大人衆」と呼ばれ、畏怖されていた。「老」=「偉」の時代である。平成の現在、「大人」はいったい、どこへ行ってしまったのか?誰も教えてくれなかった「大人のあり方」を、いろいろな角度から考える、平成版「大人入門」。
感想・レビュー・書評
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大人のいない未成熟な国。お遊び文化の中で浮かれるのはいいけれどいざという時君は大人の判断ができるのか?会社で近所つきあいで親として教育者として大人の対話が出来ているか?人類の行く末については?
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久々にこの著者見たなと思い手に取った。
う~ん軽いというか薄い。まあそうだよね、で?という。 -
徳川家康のオトナ論
考察とかは弱い、エッセイと考えるべき。
再読不要 -
なんとなく言いたいことはわかるが、老害感が出ていてちょっとね
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だいたい清水さんの他の文を読んでいたら,そこの延長線上の話だったわけですが、本の構成としてはなかなか面白く、主張している内容も頷けるものでした。
あえてラディカルな事は書かずに、実直に徹していつつも、読ませる所は読ませるのは、やはり筆力ってものだろうなぁ。 -
「大人」がいない… (ちくま新書)
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小説家の著者が日本に大人「分別のある一人前の人間」が少ないのではないかという問題意識をつらつら複数の視点から考えてみた的な内容である。老人の「今時の若者は…」という批判にならないようにしたとあるがその感は払拭し切れてないかも。問題を認識してばかりで問題解決の行動に至らないとはこの本も同じかもね。大人気ない大人でいたい派としては星少なめ。
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凡作
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豊かになり、分別のある『大人』にならなくても生きていけるようになった日本。このままでいいのか、この先困難があった時に対応して行けるのだろうか?と読後に唸らされました。
最後の方に書かれていた、少子高齢化で『大人』がリタイアして『大人でない』人達が中心となるこの国の将来を心配されていた話は本当にそうだと思います。
しかし自分自身が年齢の割に『大人でない』のでまずは自分からもっとしっかりと考えることをせねば…と反省しきりです。 -
共感並びに納得できる点は多い。
現実の分析は正しい様な気がするが、それでどうするかまで踏み込めていない。
かねがね気になっていたことなので、少し期待しすぎたのかも知れないが、トータル的には満足できる。
学校の先生が一番面倒だと思っていることは、生徒の父母と関係を持つことだそうだ。
これは、内輪の関係者には大変受けるだろう。小中学生も大学生もこの点は同じ・・・