大学の教育力: 何を教え、学ぶか (ちくま新書 679)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480063847

作品紹介・あらすじ

社会が変われば大学も変わる。大学全入時代をむかえ、いま大学の理念や組織のあり方が大きく揺らいでいる。今後も大学が未来の社会を考える場であり続けるためには、何が必要なのか。そして、学生は大学でいったい何を学ぶべきなのか。高等教育が直面する課題を、歴史的かつグローバルな文脈のなかでとらえなおし、大学が確実な「教育力」をもつための方途を考える。大学関係者、受験関係者、必読の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 2007年刊行ですが、現代の日本の大学教育の基本的な問題について、コンパクトにまとめられた1冊です。
    大学の歴史を概観したあと、アメリカと日本の大学を比較し、日本の大学の将来像を考察されています。

    結論として、大学と社会との関係を構築しなおすことがポイントであることが述べられています。
    大学教育について、社会と大学の双方が明確なイメージを作り、そのイメージを具体的に実現すること。
    次々と変化していく時代の中で大学が生き残るためには、認識を擦り合わせてわかりあおうとすることが大事。

  • 答えの分かっている問題の解き方を教えるのなら、大学は小中高校の延長線になる。未知の問題にそれを探求するのは大学の役割だと筆者は主張した。「なるほど、なるほど大学は高校と区別がないように感じていました。」と長い間気になっている質問が雪のように解けた。

    本書はまず、大学教育史を遡り、大学教育の形成、大学の使命、教育組織、および伝統的な教育の特徴などを説明する。次に、なぜ大学における職業教育と社会における職業知識とは一致してないかについて述べる。本書の分析では、日本の少子化で、大学収容力が高くなる代りに、学生質が下がったと述べられた。したがって、大学生を雇うより、会社はむしろ一般の人を雇って、その場で必要な技能を教える傾向になったと指摘している。次に、現代社会は、グローバル化するとともに、学生が専門知識を蓄積するだけではなく、新しい知識を身に付けることが必要になってきた、そのため大学の教育を改善する必要に迫られてきたと筆者は述べた。最後に、時代に合わせる教育組織を作るために何をすべきか、改善方向が何かにも触れた。章を追うごとに筆者が教育力を分析する真摯な態度を味わった。

    いったい「教育力」とは何なのか。その見えてこない答えが垣間見られるのは本書の特色だ。「教育力とは大学教育が学生に与えるインパクト」と言う言葉の本質を、振り返るうちにひしひしと実感させた。これを考えることにより、学生にとっては大学4年間の目標を見つけ、もっと価値のある大学生活が過ごせる。教育者たちにとっては十分に大学の教育力を発揮することができる。各立場の人がそれぞれなりに考察できるいい本だ。

    専門用語があるので、分かりやすい本ではないが、むしろ「自分自身受けた教育組織を思い出しながら、読む」ほうがしっくりくる論考だ。
    読めば読むほど、昔を振り返ることができ、美しい将来を展望できるように感じた。自分の人生のために、皆さんにぜひ一読を勧めたい。

  • 2007年出版から15年,出版時点で予想されたことは起きたのか,解決したのか。この間,さまざまな提言や政策誘導が行われた。さらに20年後は18歳人口が80万人を切る。これまでの延命策ではどうしようもない。世界基準を満たし,日本独自の大学を制度として作ることができるか。日本の国を守り維持発展させていくことを日本で完結できるか(するか)。高度な科学技術を追求する分野は開くことがスタンダードだろう。開いた上で,内外に貢献できる人材を輩出できるか。大学でしかできない教育とは何かを追究することが不可欠か。

  • 日本の教育では大学入学までの志向性が、大学の全てを規定する。自分のように何も考えずに大学に入った人は、毎日なんの興味もない講義を惰性的に聞かないといけない。最近大学よりも高校名で見た方が能力値がはっきり出るって本を読んだけど、これは日本の大学制度のせいじゃないかなあ。

    大学生の特徴 高同調型限定同調型需要型 阻害型 大学教育の
    目的をどこに置くか 職業準備 学術専門 教養
    アメリカ型 ヨーロッパ型

    大学教育の歴史
    アカデメイア ギルド フランス革命 国民教育 官僚養成 職業教
    リベラルアーツ 探究至向 古典志向
    フンボルト ドイツ 研究中心 文化国家 陶治
    教育の大衆化

    アメリカ教育
    イギリス植民地コミュニティから 聖職者養成 古典型リベラルアーツ
    個々の大学の多様性 全寮制 前期は教養科目 学習動機づけと基礎スキルに重点
    今は主体的学習への改革活動へ

    日本教育
    ドイツ型の東大 独立性の高い組織 探究型の重要性が認識されつつも、、、
    戦後一元化 民主主義の為に般教
    教員は研究が理念 職業教育への偏り リベラルアーツが希薄
    縦割 入学前から細分化された専門領域 社会に一定の要件を備えた人材を送り出すこと 限定同調型要請メカニズム

    大学教育の転換点
    知識量が爆裂的に増大 直接体験の希薄化 福祉国家によって教育は当たり前に 動機づけはさらに機能しない
    大学全入時代 学力の制限がない 大卒の価値
    大学の目的 プロセス メカニズムを再検討しろ!

    職業能力 コンピデンス 教養
    職業値モード jモード 現代社会の変化の要求に応えられない
    コンピデンス 職業上で重要な能力を定型化 自己一貫して構成
    教養の役割が基礎能力を果たすのでは?
    専門教育から教養教育へ

    教育力を作る具体的な案
    入学後に専門を選択 学部を超えた履修
    授業のシステム化 学生と教員のコミュニケーション 補償教育 目標の明確化 国際的な経験
    大学教育グッドプラクティス

    社会や大学全体がモニタリング 教員の自主的な努力も
    財政的な基盤 大学教育コストは
    1人あたりgdpと相関が 日本はアメリカの2分の1 競争による選択的配分だけだとダメ 既に競争してる 民間からの投資
    大学は人間の多面的な発達に

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA82983966

  • 今、なぜ日本の大学は改革を迫られているのか。まず、そもそも大学とは何なのかを知るために、ヨーロッパ中世における大学の誕生の歴史的経緯、18世紀から19世紀にかけての産業革命・国民国家の形成と大学の変化などを概観し、その後、特に近現代アメリカと日本における大学の成立と特徴、その変遷について分かりやすく述べられている。論文チックで若干読みにくいが、内容はよくまとめられていて分かりやすい。歴史を学べば、「大学は本来・・・であるべきだ」などと自分の経験だけでものを言うのは、歴史的に見ればある瞬間だけを捕まえていることが分かる。「学問の自由」だとか「大学の自治」とかいうのがフンボルト理念として19世紀後半に導入されたものにすぎないとか。本書を読んでいて感銘を受けたのは、「理学」と「文学」(人文科学)というのは「学術(アカデミー)」に分類され、いわゆるが学問のための学問であり、「法学」「医学」「工学」などは職業訓練のための学問・学部であって、その成立から異なるものであり、それらが現在、日本の総合大学では混在している、ということ。そう言えば学生の頃、「理学部」と「文学部」は理系と文系のちがいはあっても、就職無理学部的に一括りにされていたな。高等教育、大学の拡大期には大学教員養成のために「学術」分野も拡大する。つまり大学という組織を維持するための”自己目的的”な学問分野。でも、純粋に学問するというより、何らかの必要性や「役に立つ」ための知識を教授する組織という面もその根源にはあるだろう。
    大学の研究・教育を改革するためには、単に金をぶら下げて競争を煽るのは限界に来ていてい、税金も授業料も含めてお金を掛けなければ無理なのは明らかなようだ。

  • 105円購入2011-12-31

  • 大学の成り立ち、アメリカの大学モデル、日本の大学モデルについて概説したのち、日本の大学が教育力を充実させるための問題点や提言がなされる。

    競争原理がもちこまれ、安易な数値目標で大学を評価し、低コスト意識を敷衍させていくことは、大学の教育力充実のためにはそぐわない。教育力充実のためには、人的にも金銭的にもコストはかかる。しかし、それに悪い意味で開き直るのではなく、コストがかかり、国が国民へのアリバイづくりのような競争原理導入を推し進めるのなら、いかに、大学としては、大学にかかるコスト、必要性を説得できるか。そういう意味で、社会との対話の重要性は高い。読みながら、そんなことを考えた。はなしは逸れたが、大学に関わる人にはオススメの基本書、概説本である。

  • [ 内容 ]
    社会が変われば大学も変わる。
    大学全入時代をむかえ、いま大学の理念や組織のあり方が大きく揺らいでいる。
    今後も大学が未来の社会を考える場であり続けるためには、何が必要なのか。
    そして、学生は大学でいったい何を学ぶべきなのか。
    高等教育が直面する課題を、歴史的かつグローバルな文脈のなかでとらえなおし、大学が確実な「教育力」をもつための方途を考える。
    大学関係者、受験関係者、必読の一冊。

    [ 目次 ]
    序章 「教育力」の構造
    第1章 大学教育の歴史的潮流
    第2章 大学教育のアメリカ・モデル
    第3章 日本的特質
    第4章 大学教育の転換点
    第5章 職業能力・コンピテンス・教養
    第6章 教育力を作るもの
    第7章 教育力の基盤

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 正確な知識や背景をつかむという意味では有益な情報源とはなる。
    現場と少し離れているというか、雲の上的な感じがするのは残念。

  • 大学とは何ぞや?を改めて考えさせられました。米国・欧州の大学の歴史、特徴と日本との比較。日本がドイツのフンベルト主義の大学が、戦後の新制大学時代の教養主義(リベラルアーツの意味取り違え)を経て、大学紛争に及び、そして近年の大学改革。未だに日本の大学の将来性が見出せないような状況にあることの背景の重さを痛感します。1大手前大学という存在の将来性というミクロなレベルの話ではなく、東大以下の日本の大学の将来性は、そして日本の教育(そして研究も)の将来性に不安を感じさせざるを得ない問題提起です。文部科学省は大丈夫なのでしょうか。

  • 第2週 1/18(水)~1/24(火)
    テーマ「学ぶ」こと・「働く」こと

    ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00172128

  • 110323@関西C.C.
    ---
    学生のタイプ別。
    生涯職業生活の指導。

  • ・金子元久『大学の教育力』筑摩書房、2007年
    ・絹川正吉『大学教育の思想―学士課程教育のデザイン』東信堂、2006年
    ・大久保幸夫『大卒無業』東洋経済新報社、2002年
    ・金子元久「(高等教育)政策と制度に関する研究の展開」『大学論集』36(2006年3月)、pp.221-235.
    ・大橋仁『戦後大学史』第一法規、1998年
    ・黒羽亮一『戦後大学政策の展開』玉川大学出版会、1993年
    L)・シェルスキー『大学の孤独と自由』
    ・サンダーソン(安原義仁訳)『イギリスの大学改革1809-1914』玉川大学出版部、2003年。
    ・ニューマン(田中秀人訳)『大学で何を学ぶか』大修館書店、1983年、3-126ページ。
    ・オルテガ(井上正訳)『大学の使命』玉川大学出版部、1996年、3-87ページ。
    ・フレクスナー(坂本辰朗・羽田積男・渡部かよ子・犬塚紀子訳)『大学論―アメリカ・イギリス・ドイツ』玉川大学出版部、2005年、61-221ページ。
    ・ハッチンズ(田中久子訳)『偉大なる会話』岩波書店、1956年
    ・カー(箕輪成男・鈴木一郎訳)『大学の効用』玉川大学出版部、1994年。
    ・ギボンズ(小林信一監訳)『現代社会と知の創造』丸善、1997年。
    ・デビッド(天城勲訳)『学問の府』サイマル出版会、1982年。
    ・ヘファリン(喜多村和之・石田純・友田泰正訳)『大学教育改革のダイナミクス』玉川大学出版部、1987年。
    ・ボイヤー(喜多村和之・伊藤彰浩・舘昭訳)『アメリカの大学・カレッジ』玉川大学出版部、1980年。
    L)・ホフスタッター(井門富二夫・藤田文子訳)『学問の自由の歴史Ⅰ』東京大学出版会、1980年。
    L)・メツカー(新川健三郎・岩野一郎訳)『学問の自由の歴史Ⅱ』東京大学出版会、1980年。
    L)・ヤーラオシュ(望田幸男・橋本伸也・安原義仁訳)『高等教育の変貌』昭和堂、2000年。
    ・ヤスパース(福井一光訳)『大学の理念』理想社、1999年、11-148頁。
    ・鈴木元(2012)『立命館の再生を願って』風濤社
    ・松坂浩史(2011)『逐条解説 私立学校法』霞出版社
    ・野中郁次郎・リクルートマネジメントソリューションズ組織行動研究所(2010)『日本の持続的成長企業―「優良+長寿」の企業研究』東洋経済新報社
    ・フレア・ゴンザレス、ローベルト・ワーヘナール(2012)『欧州教育制度のチューニング―ボローニャプロセスへの大学の貢献』明石書店
    ・篠田道夫(2010)『大学戦略経営論―中長期計画の実質化によるマネジメント改革』東信堂、第2章(22大学の実践事例)
    ・高橋寛人(2009)『20世紀日本の公立大学―地域はなぜ大学を必要とするか』日本図書センター
    ・公立大学協会(2010)『地域とともにつくる公立大学』公立大学協会60周年記念誌、公立大学協会、1-59ページ(公立大学の現状の理解のために)
    ・清水畏三(2011)『烈風伝ハーバード大学史―学長さんたちの成功と失敗』
    ・両角亜希子(2010)『私立大学の経営と拡大・再編―1980年代後半以降の動態』東信堂、第1章
    ・日本私立大学協会附置私学高等教育研究所(2012)『私立大学の中長期経営システムに関する実態調査(速報)』
    ・日本教育審議会大学分科会大学教育部会(2012)「予測困難な時代において生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ」(審議まとめ)平成24年3月26日
    ・Philip G. Altbach, Patricia G. Gumport & Robert O. Berdahl (Eds.), American Higher Education in the Twenty-first Century: Social, Political and Economic Challenges (Third Edition), (Baltimore: The Johns Hopkins University Press, 2011).
    ・潮木守一『アメリカの大学』講談社学術文庫、1993年。
    ・中山茂『大学とアメリカ社会―日本人の視点から』朝日選書、1994年。
    ・フレデリック・ルドルフ『アメリカ大学史』玉川大学出版部、2003年。
    ・クラーク・カー『大学経営と社会環境―大学の効用』玉川大学出版部、1994年。
    ・バートン・クラーク『高等教育システム―大学組織の比較社会学』東信堂、1994年。
    ・経済同友会(2012)「私立大学におけるガバナンス改革―高等教育の質の向上を目指して-」
    ・両角亜希子(2013)「私立大学の自主性と公共性-日韓の私立学校法の比較から」『大学論集』第44週、179-194頁
    ・大﨑仁(2012)「大学のガバナンスとは」『現代の高等教育』No.545(2012年11月号)(4-12頁)
    ・江原武一(2010)『転換期日本の大学改革-アメリカとの比較』東信堂より、「第7章 管理運営の改革」(190-239頁)
    ・金子元久(2005)「国立大学法人化の射程」
    ・江原武一・杉本均編『大学の管理運営改革-日本の行方と諸外国の動向』東信堂(47-71頁)
    ・天野郁夫(2006)『大学改革の社会学』玉川大学出版部より、「第9章 国立大学の法人化」「第10章 法人化の現実と課題」(102-124頁)
    ・IDE大学協会『現代の高等教育』No.511(国立大学法人-二期目への展望)(2009年6月号)(1-69頁)
    ・寺崎昌男(1998)『大学の自己変革とオートノミー』東信堂
    ・谷聖美(2006)『アメリカの大学-ガヴァナンスから教育現場まで』ミネルヴァ書房
    ・ロバート・バーンバウム1992『大学経営とリーダーシップ』玉川大学出版部
    ・Kenneth P. Mortimer&Colleen O’Brien Sathre(2007)The Art and Politics of Academic Governance, ACE、1-3章
    ・マーチン・トロウ(天野郁夫・喜多村和之訳)『高学歴社会の大学』東京大学出版会 1976
    ・天野郁夫『試験と学歴』リクルート 1986 
    ・竹内 洋『選抜社会』リクルート出版 1988
    ・荒井克弘・橋本昭彦編著『高校と大学の接続』玉川大学出版部 2005
    ・Yonezawa, A. et.al. eds, Emerging International Dimensions in East Asian Higher Education, Springer,2014(予定)
    ・新興国家の世界水準大学戦略 , 東信堂 , フィリップ・G/アルトバック(編), ホルヘ・バラン(編), 米澤彰純(監訳・第3章執筆) , 2013年
    ・大学のマネジメント 市場と組織 (リーディングス日本の高等教育 第7巻) , 玉川大学出版部 , 米澤彰純(編) , 2011年
    ・高等教育の大衆化と私立大学経営, 東北大学出版会 , 米澤彰純 , 2010年
    ・高等教育質保証の国際比較 , 東信堂 , 羽田貴史・米澤彰純・杉本和弘編 , 2009年
    ・広田照幸他編2013『シリーズ大学1 グローバリゼーション。社会変動と大学』岩波書店。 
    ・北村友人・杉村美紀共編『激動するアジアの大学改革-グローバル人材を育成するために-』上智大学出版。
    ・国立国会図書館調査及び立法考査局(編)2011『科学技術政策の国際的な動向[本編]』
    (小林信一「科学技術政策とは何か」,pp. 7-34/ 伊地知寛博「基本的枠組みと予算・租税」,pp. 135-168).
    ・国立国会図書館調査及び立法考査局(編)2012『国による研究開発の推進-大学・公的研究機関を中心に-』
    (小林信一「公的研究開発の現状と課題-本調査研究のねらい-」, pp. 5-19/ 
    伊地知寛博「科学技術政策におけるビジョン形成と課題同定-総論-」, pp. 21-35/ 
    下田隆二「研究活動を担う基盤としての大学・公的研究機関-総論-」,pp. 83–98/
    林 隆之「国の研究活動における大学の役割」,pp. 99-111/ 
    小林信一「研究開発におけるファンディングと評価-総論-」, pp. 149-173.


    -------

    この本が書かれた際の論旨から、今冬学期の主張の方向性は変わらないが、授業は、当然ながら旬の先生の諸事の見解が聞けるのでためになる。

  • 『大学の教育力』(金子元久、2007年、ちくま新書)
    大学教育の目的や方法、学習の目標から入り、アメリカと日本の大学の比較、今後の大学教育に求められる点について。

    (2009年10月27日)

  • さいごのほうに、これから高等教育が育成すべき人材像のようなものが提示されていたと記憶している。手元にないとだめだから買おうかな。

  • 少し前に話題になった著書。大学の教育について述べられています。

  • 大学制度について各国の歴史や日本の現状を踏まえて、これからどのような制度がよいかという視点で書かれている。
    現状に対しての安直な批判などはなく、建設的に大学制度について論じている点で好感が持てる。

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著者プロフィール

筑波大学大学研究センター教授。
1950年生まれ。東京大学教育学部卒業、同大学大学院教育学研究科修士課程修了。シカゴ大学大学院修了(Ph.D.)。アジア経済研究所、広島大学大学教育研究センター助教授、東京大学大学院教育学研究科教授、同研究科長・教育学部長、国立大学財務・経営センター研究部長を経て現職。中央教育審議会前委員、同臨時委員、日本高等教育学会会長。著書に『大学の教育力』(ちくま新書、2007)、『近未来の大学像』(編著、玉川大学出版部、1996)など。


「2013年 『大学教育の再構築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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