- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480064516
作品紹介・あらすじ
学校をより良くするためには、まず何よりも教師を変えなければいけない。馴れ合いの教育現場のなかには、ダメな教師や困った校長がまだまだ存在する。同時に、能力が高い教師は正しく評価されてはいない。それは、教育というサービスを受ける児童生徒と保護者をないがしろにしてきたからだ。今必要なのは学習者による評価制度だ。評価制度の具体例を提示しながら、その可能性に迫っていく。
感想・レビュー・書評
-
コメント0件をすべて表示
-
公立の小学校・中学校の先生にこれほどまでに期待を寄せられるのはすごいと思いました。
私はそこまで小学校や中学校の先生に期待していませんでした。どちらかというと成績を気にしていい子でいようとし、できるだけ怒られない生活をしていたと思います。機嫌を損ねたり、担当教科とは関係のない話をして時間をつかったりすることは、内申書に影響するのではないかと考え、常に避けていました。とにかくテストの成績と表面的生活態度を良くして評価してもらうことを最重要に考えていましたので、先生には他の何の期待もしませんでした。教職は忙しと聞いていましたし。ましてや将来のことなど。しかし、今考えると、そこまで気にすることでもなかった気がします。
今後、保護者や児童、生徒に期待される教師の方が現れるといいなと思いました。 -
教員評価をすべきというのはわかるが、公務員教師をかなり批判してる。あまりオススメはできない。
公務員教師はダメっていうより使いものにならないくらいの論調。 -
図書館で借りた。
斜め読み。
ダメな教師・校長の類型とダメな状況を防ぐための評価制度への提言で構成されている。
子どもを人質に取られているから、親から教師へ直接意見を言われることがない。だから公務員教師は今の指導のままでいいとなり、競争にさらされている塾の先生に分かりやすさで負ける。そこを改善するために教師をきちんと評価すべきだ、という論理だったと思う。
同僚を評価しようとしない風土があることに驚いた。教員はほとんど個人事業主みたいなものなのだから、プロとして同僚を評価できると思っていたが、違うのだろうか? 仲間のダメな部分を指摘できないから、システムとして学習者からも評価を受けようとしているように思う。誰かから批判されていれば、それを受けて同僚が具体的な改善案を出す文化が生まれることを期待しているのかもしれない。 -
筆者の公務員教師に対する見方は概ね正しい。ただ、筆者は教員であったらしいのだが、教師としての技量はここで述べられているダメ教師とそんなに変わらないかなという印象。例えば、筆者は学校教育における科学的思考が重要と説きながら、宝くじは買う場所と買い方によって確率が異なるというトンデモ理論を言っている。また「上履きをきちんと揃えさせるよう指導したら、生徒の成績が上がった」ことを科学的に何の因果もないと言いきっているが、直接的な因果はないとしても、間接的にそれによって生活様式がきちんとすることで学習にもその影響が伝播し、成績が上がることは考えられる。
こんな具合の筆者だが、教員に対する評価制度を取り入れるべきだという意見はまともである。ついでに言えば、職員室や教室に教師監視用の小型カメラを設置するところまでいってもいい。学校のトラブルの原因は99%は教師に起因するので。 -
納得できたのは以下の点。
・小学校も専科教員制を取り入れたほうがよい
・評価システムを入れるべき
こんなにつっこみ所満載な本は初めてかもしれない。 -
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4480064516?ie=UTF8&tag=c0e88-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4480064516"学校が抱える深刻な問題を詳細に論じてある。妥当性をどう評価するかという問題は残るが、この本も一読をおすすめしたい。少なくとも「学校」という閉鎖的な「ブラックボックス」の中で何が起きているのか。そして、本来の学校の姿に戻るためには何が必要かということを考えさせられる著作である。</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=c0e88-22&l=as2&o=9&a=4480064516" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />