自己啓発の名著30 (ちくま新書 909)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480066138

作品紹介・あらすじ

先行きの見えない不安や絶望的な困難に直面したとき、それをどう乗り越えればよいか。精神的により豊かで充実した生活を送るにはどうするべきか。家族や友人との別れをいかに受け止めるか。-四十歳をすぎれば誰もが、生きることの本質に関わるこうした問題に突き当たることになる。そのようなとき支えとなるのが、時代を超えて読み継がれてきた人生の達人たちの言葉だ。「自伝」「人間論」「生き方論」「知的生活論」という四つのジャンルから、選りすぐりの30冊を紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • 紹介された30冊のうち何冊が書店で入手出来るか不安だが、全部読んで見たい。真の教養を磨くには良い刺激だった。

  • ここに書かれている本は何冊か読んだことはある。いずれも良い本だった。まだ読んでおらず知らない本もあったのでじっくり読んでいきたい。

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1191296

  • 何を読むか、迷ったときに…。

  • ちくま新書の名著30冊シリーズの自己啓発本版。

    当然「自己啓発本の紹介」というわけはなく、どちらかというとその本らが「どのように読まれてきたのか?」「なぜ読まれ続けているのか?」といった背景が見えてくるような解説が続く。

    ストア派が2冊、スマイルズ、マキャベリ、ベーコンなど。読んでないものは一度読んでみたくなった。

  • 著者が紹介している本の中に「知的複眼思考」があり、この本は以前読んでみてとても役に立った本だったので、他にも似たような本を紹介してくれているのかもしれないと思って購入したが失敗した。
    「知的複眼思考」では批判的思考をもって物事を考えるということの大事さが書かれているのだけど、本書の著者は批判的思考が殆どできていない。
    だいたいどういう本であっても良いところと悪いところがあると思うけど、著者が紹介する本はその内容をべた褒めするだけ。
    もしかしたら著者にとって本書で紹介する本は全て非の打ち所のない本なのかもしれないけど、書評を読む限り自分にとってそういう本に値するとは感じられなかった。
    本というのは読んでみなければ内容はわからないけど、少なくとも読む気にさせてくれるような書評ではなかった。
    考え方や価値観は人それぞれで、ある人にとって良い本が自分にとっては必ずしも良い本とは限らない、ということを感じた。

  • 名著の紹介が細かくされている。興味のあるものが出たら読んでみるといいかもしれない。参考になります。

  • 読書が人生にとっていかに大切さが書かれてある。
    30冊読んだ後には一層その思いが強くなると思う。

  • 【読書・勉強】自己啓発の名著30/三輪 裕範/20150228(27/311)<286/5643 >
    ◆きっかけ
    ・先日、50歳からの知的生活術を読んだ際、巻末に同著者の紹介あり。

    ◆感想
    ・現役商社マンの推薦書故、結構説得力がある。いずれも読みたい本ばかり。自伝や人間論は今まであまり接してないジャンル故、今後読みたい。
    ・現代小説、フィクション、ノンフィクション、時代小説等が皆無でその点ではバランスに欠く?そんなジャンルは名著はないといことか。
    ・年間100冊を目標にしているが、こうした名著ばかりだと100冊超えが難しいだろうな。
    ・著者が他の書籍でも出張している、quantitiy readingではなくquality readingを目指すべき、しかし、とりあえず1000冊はASAPで到達したいが。。。
    ◆引用
    ・仕事のハウツーよりも、むしろ残りの人生を精神的により豊かで充実したものにするためにはどうすればよいか、経験するであろう挫折や失意に対して、どのように対処すればいいか、いずれ訪れる家族や親せき、友人等の死をどのように受け止めれば良いか等々生きることの本質に関わるような問題に対する関心や不安が強くなっていくもの。
    ・人間論=人間観察の達人によってかかれた、複雑さや多面性をもった人間存在の本質を鋭く核心に迫って理解する
    ・こうした名著ほど、今はやりの速読に向かない本はありません。これらの名著は、まさに1行1行、噛みしめるようにして精読することによって初めて、単なる偉人による抹香くさい説教話としてではなく、日々、私たちが人生を歩んでいく上での万古不易の真理として、自分自身の血肉とすることができるものです
    ・以下これから読みたい本
    ・1 『フランクリン自伝』ベンジャミン・フランクリン著(1957)
      余裕をもちながらも人生を真剣に生きる
    ーフランクリンがみずからの人生で体現したように勤勉はクールでカッコイイ
    ・3 『福翁自伝』福沢諭吉著(1978)
      天性の楽天性と自由な精神が新時代を切り開く
    ・4 『氷川清話』勝海舟著(2000)
      下情に通じ市井の人を大切にする
    ・5 『ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書』石光真人編(1971)
      血を吐く思いで書いた渾身の書
    ・6 『カーネギー自伝』アンドリュー・カーネギー著(2002)
      常に積極的に学ぶ姿勢が大成功をもたらす
    ・7 『高橋是清自伝』高橋是清著(1976)
      信じられないほど面白い仰天自伝
    ・9 『ラ・ロシュフコー箴言集』ラ・ロシュフコー著(1989)
      強い毒気によって人間性の本質を鋭くえぐる
    ・10 『ベーコン随想集』フランシス・ベーコン著(1983)
      適度に過激で適度に辛辣な人間観察の書
    ・11 『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル著(2002)
      言語を絶すら感動を与え続けた名著
    ・13 『人生の短さについて』セネカ著(2010)
      自らの可死性を忘れた悪心な人間たち
    ー多忙な人にかぎってよく生きることが最も稀。短い人生を受けているのではなく、我々がそれを短くしている。
    ・15 『菜根譚』洪自誠著(1975)
      中国古典の伝統を受け継いだ究極のバランス感覚
    ーしなやかな生き方のすすめ:①バランス感覚、やりすぎない、ほどほどに、極短を避ける、②慎重に、時間をかける、せっかちにならない、がつがつしない、独り占めしない、③技巧に走らない、作為を捨てる、ありのままに、無理をしない、一歩譲る、④自由自在、形式にこだわらない、立場をかえる、視点を変える、⑤執着しない、あえて求めない、期待しない、⑥すべては心のもちよう。
    ・16 『人生をいかに生きるか』林語堂著(1979)
      悠久の中国思想を体現した閑適生活哲学
    ー人間にとって自分の人生を最大限楽しく生きるというのとだけが人生の目的であり、あらためって人生の目的や意義等といった形而上学的な問題を考えることは徒労であり、不必要。
    ーちょうどよいころあいを人生において目指す
    ・18 『スマイルズの世界的名著 自助論』サミュエル・スマイルズ著(2002)
      明治日本を創り上げた最高の自己啓発書
    ー真理や事実は往々にして陳腐で退屈なもの。そうした中にこそ人生の永遠の真理が潜んでいる。
    ・19 『自警録』新渡戸稲造著(1982)
      人生は無頓着に生きるにかぎる
    誰でも生きている間は批判されるもの。
    ・21 『人生をよりよく生きる技術』アンドレ・モーロワ著(1990)
      フランス最高の良識人による最も健全確実な生き方
    ・22 『人を勤かす』デール・カーネギー著(1999)
      人は誰でも「自己の重要感」を感じたい
    ・23 『修身教授録』森信三著(2011)
      この世に人間として生を受けたことに心から感謝する
    ・24 『サミュエル・ジョンソン伝』ジェームズ・ボズウェル著(1981)
      言葉の魔術師が示した天賦の知性と会話の才
    ・25 『読書について』ショウペンハウエル著(1983)
      こんな小著でこんなに濃密な読書論ができるとは!
    ー少量の思想を伝達するために多量の言葉を使用するのは、凡庸。頭脳の卓抜さを示すのは、多量の思想を少量の言葉に収めること。
    ・26 『読書論』小泉信三著(1964)
      地に足のついた日本人による読書論の白眉
    ・27 『読書と人生』三木清著(1974)
      読書の本質を追い求めた快著
    ・28 『知的生産の技術』梅棹忠夫著(1969)
      すべての「知的生産」議論はこの一冊から始まった
    ・29 『知的生活』P・G・ハマトン著(1991)
      知的生活とは自分にとってのライフスタイルの選択の問題である

  • [ 内容 ]
    先行きの見えない不安や絶望的な困難に直面したとき、それをどう乗り越えればよいか。
    精神的により豊かで充実した生活を送るにはどうするべきか。
    家族や友人との別れをいかに受け止めるか。
    ―四十歳をすぎれば誰もが、生きることの本質に関わるこうした問題に突き当たることになる。
    そのようなとき支えとなるのが、時代を超えて読み継がれてきた人生の達人たちの言葉だ。
    「自伝」「人間論」「生き方論」「知的生活論」という四つのジャンルから、選りすぐりの30冊を紹介する。

    [ 目次 ]
    第1章 自伝(ベンジャミン・フランクリン『フランクリン自伝』―余裕をもちながらも人生を真剣に生きる;エドワード・ギボン『ギボン自伝』―独学で畢生の歴史的大著を書き上げる ほか)
    第2章 人間論(ニッコロ・マキアヴェッリ『君主論』―善と悪をめぐるどこまでも深い洞察力;ラ・ロシュフコー『ラ・ロシュフコー箴言集』―強い毒気によって人間性の本質を鋭くえぐる ほか)
    第3章 生き方論(セネカ『人生の短さについて』―自らの可死性を忘れた愚かな人間たち;マルクス・アウレーリウス『自省録』―生き方について考え抜いた哲人ローマ皇帝 ほか)
    第4章 知的生活論(ジェームズ・ボズウェル『サミュエル・ジョンソン伝』―言葉の魔術師が示した天賦の知性と会話の才;ショウペンハウエル『読書について』―こんな小著でこんなに濃密な読書論ができるとは! ほか)

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著者プロフィール

神戸大学法学部を卒業後、伊藤忠商事に入社。1991年にハーバード・ビジネス・スクールにて経営学修士号(MBA)を取得後、ニューヨーク店経営企画課長、大蔵省財政金融研究所主任研究官、経団連21世紀政策研究所主任研究員、伊藤忠商事会長秘書、調査情報部長、伊藤忠経済研究所長等を歴任。その後、伊藤忠インターナショナルSVP兼ワシントン事務所長を務める。

「2024年 『TOEIC®L&Rテスト Part5 至高の1500問』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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