社会保障入門 シリーズ ケアを考える (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 70
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480071613

作品紹介・あらすじ

年金、医療、介護。複雑でわかりにくいのに、この先も不透明。そんな不安を解消すべく、ざっくりとその仕組みを教えます。さらには、労災・生活保障の解説あり。

感想・レビュー・書評

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  • 入門と称して多くの人に社会保障の内実を知ってもらいたいという筆者の想いは伝わるが、もちろん入門ではないと、そう思いますた。
    ただ内容の網羅性は高いんではないかつ、そう思いますつ。

  • 社会保障全般(医療、介護、年金、障害者、生活保護、労災、失業保険等)について、歴史を踏まえて幅広く書かれています。広く浅く、教科書的、言った感じで、あまり印象に残ることはなかった。

  • 筆者の理念も分かるのだが、日本の福祉制度の欠陥として受益者と負担者が大きく乖離している点で、とりわけ中間層に大きな負担を強いているが、受益者が応分の負担をしていない点だと思う。
    負担者にも相応の受益がなければやってらなれないし、福祉の反乱みたいなことがおこってもおかしくないと思う。
    その点、ひたすら社会給付をおこなうよう作者は主張するが、誰が金を出すんだ?という点で怒りを覚えるんだよなぁ。

  • 入門書としては難しすぎるので専門書だと思って読むべし

    目次を見ると社会保障の成り立ちや問題点などにも言及があってよさげ!と思ったが、専門用語が多いので読み進めるのが大変。私は途中で挫折。他のもうちょっと簡単な本を読んでからにしよう。

  • 社労士試験を受けるにあたり、読書から得られる「知ってる」知識のために読んでみた。
    まぁ、こういう本は面白いとかそういうものじゃないんだろうけど、それにしてもよくわからなかった。
    おもしろくなかった。
    知識がないせいか、数字が漢字だからか、西暦だからか、うーん、わかりにくかった。

  • 東2法経図・6F開架 B1/7/1333-3/K

  • 364||It

  • ちくま新書の「ケアを考える」シリーズの第三弾としてつられて買った。帯には「複雑なしくみをわかりやすく解説」とあるが、私には全般的にわかりにくかった。著者が法律の専門家のためか、各論が細かく詳しく解説されてはいるが、かえって煩雑で何が重要か読み取れなかった。結果、序章、1章、終章くらいしか頭に入らなかった。そんななか印象に残るのは貧困率の話。所得のない人から最高額の所得がある人までを順に並べて、その中央値を出す。その値の半分を下回る所得しかない人々の割合を貧困率という。中央値(現在122万円)は下がり続けている。にもかかわらず貧困率は上がり続ける。年間60万? 一人暮らしでも生きてはいけまい。生活保護が必要。けれど手続きの途中であきらめさすような言動もあるとか。ベーシックインカム(BI)についての記述はなかったが、どうなのだろう。1人当たり、大人から子供まで、月額7万円支給、なんてなれば、お金欲しさに子どもを産む人もいるかもしれない。土地や住居についてお金がかからなければ十分に生きていける。自然災害のことを考えても、土地の個人所有をやめることはできないのだろうか。建物は国から支給にはならないのか(贅沢なものは別として)。それから消費税。私は20%くらいにでもして、使い道をしっかり決めてくれればいいと思っていたが、どうもそれは間違いのようだった。ここはもう少し勉強が必要。それにしても、著者はあらゆる政策に文句をつけているように読める。私欲のためにはたらく政治家や官僚もいるかもしれないが、多くの人は国民のためを思って、議論し、いろいろと新たな政策を決めていっているのではないのか。批判ばかりすることもないように思うが、あまいのだろうか。まあしかし、新しい兵器にお金を使うのはやめてほしい。原発関連もしかり。

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著者プロフィール

1960年山口県生まれ。労働省(現厚生労働省)、社会保障研究所(現国立社会保障・人口問題研究所)を経て、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。法政大学助教授、九州大学助教授、鹿児島大学法科大学院教授を経て。現在は鹿児島大学法文学部教授。専門は社会保障法。著者に『介護保険法と権利保障』(法律文化社、日本社会福祉学会学術賞受賞)『後期高齢者医療制度』(平凡社新書)『消費税が社会保障を破壊する』(角川新書)『社会保障のしくみと法』(自治体研究社)などがある。

「2018年 『社会保障入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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