やりなおし高校地学 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 286
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480072511

作品紹介・あらすじ

「人類の居場所」について、まるごと学ぼう! 京大人気№1教授が地球視座で送る「面白い」「役に立つ」エッセンス。日本人に必須の地学の教養がこの一冊に。

感想・レビュー・書評

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  • 大学入試で選択しないと高校で真剣にその科目を勉強しない。今後もそんな実用主義的な人生を送る事になるのかと、自分自身が社会の歯車になったような味気なさを感じた。地学は、受験に必要ないからと消えていった科目。学び直せて良かった。下記はメモの一部。

    引力は地球の中心から、距離の2乗に反比例して小さくなっていく。従い地表からの高さとともに重力が小さくなっていく。重力は引力と遠心力の合力、引力は地表から地球の中心までの距離の2乗に反比例するので、両極で最大になり緯度が低くなるほど小さくなる。赤道では最小。遠心力は赤道で最大。重力は引力が大きいほど大きくなる。従い重力は両極で最大、赤道で最小。

    定期的に起こる地磁気逆転で、地軸はN曲とS曲がひっくり返る。通常、地球の磁場がバリアになり宇宙線や太陽風から地球を守っているが、地磁気がゼロになるこの逆転期間は1000年ほど続く。そのためこれが生物の大絶滅の原因の1つになったのではないかと言う説もある。

    海洋プレートはわずかずつだが休みなく沈み続けるので年月を経ることに、たわみはどんどん大きくなっていく。このたわみに耐えきれなくなった時、大陸プレートが大きく弾かれて地震が起きる。

    受験に関係なく学ぶ事の爽快な気持ち。読書には、そんな一面もある。

  • はっきり言って難しい。1回読んだだけでは理解できない…

  •  地球や岩石、地質、大気、宇宙など、高校地学で扱う内容の基礎を網羅した概説本。一言で言ってしまえばこれに尽きるのだが、高校の教育課程(カリキュラム)で地学基礎や地学を開講している学校が極めて少なく、高校で地学を勉強した生徒も少ない中、もはや「倫理」と同様の絶滅希少種となってしまっている「地学」。だからこそ、このような一般向けの概説本の存在は極めて重要なのである。東日本大震災による大規模な地殻変動の影響がまだ続いている今の状況から、地震や火山、台風などについて興味を抱いた人も増えている中、一般教養として必読の書となるようにと記した著者の気概が表れている。

  • ◯ ブラタモリ好きが高じて、地学を高校で勉強しなかったことを後悔したので読んでみたが、その奥深さに感動した。
    ◯センター試験の問題を合間に挟むことにより、知識の定着も図りつつ、説明も平易な文章で飽きさせない。
    ◯大学受験の時の余裕のなさを思い出しながら、新しい知識を得る楽しさも蘇ってきた。
    ◯どんどん地学関係の本も読んでいきたい。

  • 2021-04-23 amazon 399-

  • ひと通りまとまっている。
    入試問題は不要。

    読了40分

  • 文章が好き ◯読みやすい!
    作品全体の雰囲気が好き ◯
    内容結末に納得がいった ◯
    また読みたい ◯
    その他

    『ブラタモリ』をみるようになって、地学に興味を持ちようになりました。
    学生時代は全く触れなかった分野。
    今になって面白さを感じる。

    そんなレベルの私でもわかりやすい。

    数値が出てくると、プツンと思考停止してしまうのはあいかわらずだけれど。

    今年中に読み終わってよかった!

  • やり直すも何も高校で地学をやっていない。
    が、日本人なら知るべき情報がたくさんあるし、むしろ新聞やテレビなどで聞き齧った情報も多いが、改めて頭の中が整理された。
    最後の宇宙のことだけは良くわからなかったのと、まだ研究分野のせいか説明もポワーっとしてる感じだった。

  •  別の本で「大陸移動説」のことを知り、興味が湧いたので呼んでみた。
     地学と聞くと「大陸のこと」というイメージを持っていたが、宇宙のことや大気・海洋のことにも触れられていて、勉強になった。

     とてつもなく長い時間をかけて宇宙がつくられてきて、地球も長い時間をかけて今の形になっているんだなと改めて思った。

     日本という国には、活断層やプレート、活火山がたくさんあるので、地学を学んでおくことはとても大事なことなのだと思う。

  • 高校で地学を履修していなかった身としては、日本で生活する上での地学の重要さを再認識するきっかけになった。地球内部から宇宙まで幅広く網羅しているため、地学とはという初めの1冊にはちょうどよい。

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著者プロフィール

鎌田 浩毅(かまた・ひろき)
1955年東京生まれ。筑波大学附属駒場中・高等学校卒業。東京大学理学部地学科卒業。通産省、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、現在京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授・同名誉教授。専門は火山学、地球科学、科学教育。「京大人気No.1教授」の「科学の伝道師」。著書は『新版 一生モノの勉強法』『座右の古典』(ちくま文庫)、『やりなおし高校地学』(ちくま新書)、『地学のツボ』(ちくまプリマー新書)など。

「2021年 『100年無敵の勉強法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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