ものがたり戦後史 ――「歴史総合」入門講義 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.31
  • (0)
  • (5)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 97
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480074621

作品紹介・あらすじ

既成の教科書にはない歴史研究の最新知見を盛り込みつつ、日本史と世界史を融合。2022年4月から高校で始まる新科目「歴史総合」を学ぶための最良の参考書。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 高校で世界史・日本史を中途半端にしか履修していない(世界史B・日本史Aを留学までの3ヶ月)わたしでも、すらすら読めた!戦後〜平成終末までの世界・日本の主な出来事や、総理の遂行したこと、安保の問題、SDGsまで、経緯なども大変わかりやすかった。たぶんもっと深く掘ることはできるだろうが、歴史総合に合わせた内容になっており、誰にでも大変わかりやすい仕上がりに。学び直しをしたい大人にもおすすめ!

  • 普通にわかりやすい

  • <目次>
    第1章  第二次大戦と日本の敗戦
    第2章  占領下改革と新憲法
    第3章  戦後復興と朝鮮戦争
    第4章  日本の独立と五五年体制成立
    第5章  安保闘争から高度成長へ
    第6章  ベトナム戦争と世界
    第7章  高度成長の矛盾と石油危機
    第8章  七〇年代のヨーロッパ
    第9章  七〇年代のアジアと日本
    第10章  イスラム勢力の台頭
    第11章  新自由主義と日本の大国化
    第12章  ペレストロイカと冷戦終結
    第13章  中国の改革・開放と東アジア
    第14章  ポスト冷戦の日本
    第15章  二一世紀に入って

    <内容>
    「歴史総合」入門と銘打っているように、戦後史を日本を基軸に世界史とつなげて語った本。大変読みやすく、端的に事実がまとめられている。日本史を語るにも、世界史との接点を抑えられているので使えるだろう。

  • 今度「歴史総合」って科目が誕生するらしい。著者の意気込みとしてはそのベースにもなるものとして執筆したのだそうだ。1945年以降に対象を絞っていること以上に、自分が過ごしてきた時代を、歴史として記述するとこうなるのかと思いながら読んだ。しっくり来ないねぇ。紙幅の制約もあるとはいえ、どうにも上っ面を撫でているようで「そうじゃないだろう」と突っ込みたくなる。何より政治と経済しか記述していない。文化や風俗は(もちろん著者の専門外だからなんだろうけど)一顧だにされていない。これでは「総合」でもなんでもないだろうに。

  •  日本史・世界史を統合した戦後通史。著者自身の思想も感じるが抑えめ。
     著者の専門であるソ連周りの記述はやや細かい。一方、朴正熙を「満洲国軍官学校出身のため親日的」と言い切るのをはじめ、著者の専門外の記述は気になる点が少なくない。各分野の専門家が読めば更にそう感じるのではないか。
     とは言え全体的には読みやすくまとまっており、また各講ごとに参考文献として90年代以降に出た新書を多く挙げてもいるので、本書は入門としてはいいと思う。

  • 東2法経図・6F開架:B1/7/1636/K

  • 210.76||To

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

1945年福島県生まれ。成蹊大学名誉教授。専門はロシア・ソ連政治史、日ソ関係史。東京大学法学部卒業、同大学院社会学研究科博士課程満期退学。予備校講師、大学非常勤講師などを経て成蹊大学法学部教授、同法学部長などを務める。著書『歴史としての東大闘争――ぼくたちが闘ったわけ』(ちくま新書、2019年)、『スターリニズムの統治構造――1930年代ソ連の政策決定と国民統合』(岩波書店、1996年)、『戦間期の日ソ関係――1917-1937』(岩波書店、2010年)、『シベリア抑留』(中公新書、2016年、アジア太平洋賞特別賞受賞)など。

「2022年 『ものがたり戦後史 「歴史総合」入門講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

富田武の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×