嘉吉の乱 ――室町幕府を変えた将軍暗殺 (ちくま新書 1683)

著者 :
  • 筑摩書房
3.63
  • (2)
  • (1)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 56
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480075048

作品紹介・あらすじ

足利義教の恐怖政治や理不尽な人事などから、自業自得、前代未聞の犬死といわれた室町将軍暗殺の全貌。のちの下克上の時代にもつながる幕府と守護の関係変化。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 守護大名赤松氏についてまとめた一冊。四職としてしか知らなかった赤松氏の発展が丹念に調べられている。

  • 中世の戦は、殲滅戦ではなかった。攻撃力が発展途上だったと言うことかな。
    そのため戦いに敗けても滅亡するわけではなかった。尊氏もそうだったけど敗けても何度でも再起できるチャンスがあったんだね。
    で、嘉吉の乱だけど、赤松氏からすれば義教の横暴をかわせさえすれば道はある、と思えたのかな。後に勃発する応仁の乱の前哨戦みたいなものかもしれない。一族の跡目争いってのはいつの世も騒乱の種になるってことだね。

  • 東2法経図・6F開架:B1/7/1683/K

  • 嘉吉の乱について、沢山の資料にあたり、細かく記述されている。
    将軍の権威が失墜していく契機となった事件だが、この乱がなくともいずれ幕府体制は崩壊していたんだろう。本書で取り上げられた赤松氏はじめ、多くの氏族が領地を召し上げられたり謀略にはめられたりする過程が、とても理不尽。勢力均衡を保つためにこんな事をしていたら、いずれみなうんざりする。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

(株)歴史と文化の研究所代表取締役。専門は日本中近世史。
『豊臣五奉行と家康 関ケ原合戦をめぐる権力闘争』(柏書房、二〇二二年)、『倭寇・人身売買・奴隷の戦国日本史』(星海社新書、二〇二一年)、『関ケ原合戦全史 1582-1615』(草思社、二〇二一年)、『戦国大名の戦さ事情』(柏書房、二〇二〇年)。

「2022年 『江戸幕府の誕生 関ヶ原合戦後の国家戦略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

渡邊大門の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×