ロ-マ帝国衰亡史 (10) (ちくま学芸文庫 キ 2-10)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480082701

感想・レビュー・書評

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  • ローマ帝国の興亡のまとめ。

    たとえば自由な共和国の名前と理念を長期にわたって保存した初期の皇帝の巧妙な政策,軍人専制の無秩序,キリスト教の興起,確立とその諸宗派,コンスタンチィノポリスの建設と帝国の分割,ゲルマンとスキタイの蛮族民の侵入と定着、民法典の編纂,マホメットの人格とその宗教,教皇の現世的な首長権,シャルルマーニュの西ローマ帝国の復興と衰滅,東方へのラテン人の十字軍,サラセン人とトルコ人の征服事業,ギリシア(ビザンティウム)帝国の滅亡と中世におけるローマの状況と変遷等々。(p401)

  • (全10巻を通して)

    長かった、あまりにも長かったが、遂に「ローマ帝国衰亡史」を読了する日が来た。

    正直、知識収集という観点で捉えればあまりにも無駄な時間を費やしたと思うが、その一方、似た出来事を繰り返し繰り返し読むうちに、あたかも自己の経験のように、知識としてでなく感覚として感じるものがあったのも事実。これは新しい発見だったと思う。

    結局、国民が"Live free or Die" と思わなくなった時から国としては死んでいるんだな。自分の自由が生命をかけるに値しないと思った国民は、必ず誰かに支配される運命にある。そう思った。そして、英雄的な一個人の力では、その民衆の「空気」に抗しえないということもよく分かった。

    誰もが読む価値のある本ではあると思う。

  • 父親のお気に入りで、その息子も折に触れては、読もうとして読めなかったのですが、今回ようやく読み終えました(2011年7月から12月にかけて。ただ読んだだけですが)。5巻までが西ローマ帝国の滅亡、6巻から10巻で、その後の東ローマ帝国の滅亡を扱っています。編年史ですが、ローマ帝国の衰亡と並行して進む、キリスト教の拡大についても広く言及されています。

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