ギリシア文化史 1 (ちくま学芸文庫 フ 13-1)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (661ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480084514

感想・レビュー・書評

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  • 無論初めからすっかり現今の文学(これは古代の文学に比べて、ずっと直接的にわれわれの神経に語りかけるものである)の虜になってしまわないようにしなければならない。
    まして新聞を読むことに夢中になるなどもってのほかである。
    (序論より引用)

    ホメロスやらギリシャ悲劇にはまり、
    それらがつくられた背景を知りたく読み始めた。

    百年以上前のドイツの大学の講義を書籍としてまとめたものだが、
    門外漢の私にとって古さは感じられず、
    また考古学などの専門的な知識がなくても読む事が出来た。

    それは古代ギリシャの詩や書物、演説など残されたものから
    当時の文化を考察するという視点だからであろろう。
    ただし、引用されている文献を読むことが前提とされており、
    初めに引用したように、古代ギリシャに没頭するように心がけなければ
    なかなかついていけない面もある。
    (のでサラリーマンにはちょっとつらい)

    この本を読んでいる間に私が手に取った本を以下に書いたので、
    参考になれば幸いです。(★は頻出)


    ●古代ギリシャ史(ポリス)を一望できる本
     『古代ギリシアの歴史 - ポリスの興隆と衰退』 伊藤貞夫 講談社学術文庫

    ●叙事詩
     『イリアス』 ホメロス 松平千秋訳 岩波文庫★
     『オデュッセイア』 ホメロス 松平千秋訳 岩波文庫★
     『仕事と日』 ヘシオドス 松平千秋訳 岩波文庫★
     『神統記』 ヘシオドス 廣川洋一訳 岩波文庫★

     『四つのギリシャ神話 - ホメーロス讃歌』 逸身喜一郎・片山英男訳 岩波文庫

    ●ギリシャ悲劇・喜劇
     『ギリシャ悲劇I』 アイスキュロス ちくま文庫
     『ギリシャ悲劇II』 ソポクレス ちくま文庫
     『ギリシャ悲劇III』 エウリピデス<上> ちくま文庫
     『ギリシャ悲劇IV』 アイスキュロス<下> ちくま文庫

     『ギリシャ喜劇I』 アリストパネス<上> ちくま文庫 ※絶版?
     『ギリシャ喜劇II』 アリストパネス<下> ちくま文庫 ※絶版?

    ●その他
     プラトン・アリストテレスの著作 ★
     『プルタルコス英雄伝<全三巻>(抄訳)』 プルタルコス 村川堅太編 ちくま文庫★
     『ギリシャ案内記<全二巻>』 パウサニアス 馬場恵二訳 岩波文庫★
     『歴史<全三巻>』 ヘロドトス 松平千秋 岩波文庫★
     『戦史<全二巻>』 トゥーキュディデース 久保正彰訳 岩波文庫★ ※絶版?
     『ギリシャ神話』 アポロドロス 高津春繁訳 岩波文庫

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著者プロフィール

1818-97年。スイスの美術史家・文化史家。ベルリン大学で、歴史家ランケと美術史家クーグラーに学ぶ。1858年から35年にわたってバーゼル大学教授として歴史学、美術史を講じる。本書の他『コンスタンティヌス大帝の時代』(1853年)、『チチェローネ』(1855年)、『イタリア・ルネサンスの文化』(1860年)、『ギリシア文化史』(1898-1902年)等の著作がある。

「2019年 『イタリア・ルネサンスの文化 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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