中高年のための文章読本 (ちくま学芸文庫 ウ 6-3)

著者 : 梅田卓夫

• 筑摩書房 (2003年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[sazanamiさんの感想 · 2018年12月30日]

writing

[katsさんの感想 · 2014年5月26日]

14/5/24読了

[香具師山啖呵堂さんの感想 · 2011年8月30日]

　本の内容は、中高年向けの文章講座を再編成したもの。実際に教室で実践されたテーマとその模範解答も豊富に収録されている。
　　
　皆さんうまいですね～。
　我こそはと思う皆様、本書で出されている課題に挑戦してみては？
　　
　私も子どもの頃から文章を書くのが好きで得意だったはずですが、とてもこんなの書けません。
　　
　思えば、昔は文章を楽しんで書いていた。
　それが人生で色々辛い経験をするうちに、過去の後悔や現在への不満、未来への不安なんかで頭の中が一杯になり、それが文章を書く時に噴出するようになってしまった。最近書く記事なんかそんなのばっかりだ。
　　
　子どもや青少年には希望があり、前だけ向いている。過去なんて振り返らない。
　しかし中高年や老年になるにつれ、未来より過去の比重が増えていき、それにつれて文章がつまらなくなっていくのではないだろうか。
　　
　いい文章を書くためには過去の後悔、現在への不満、未来への不安などは置いておいて、楽しんで書かなくてはいけないと思い知った。