- Amazon.co.jp ・本 (621ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480087669
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40019159 -
本書は、オスカールイスがメキシコの農村部と都市部で暮らす5つの家族について、フィールドワークした結果が小説形式になってまとめられているものである。だが、本書に書かれている「貧困の文化」はメキシコだけに限定されるものではない。はじめにで、オスカールイス自身も「貧民は全世界を通じて何らかの共通点を有するものと仮定する」と述べているように、様々な境界を超えて存在するということが、5つの家族の話の中から解るらしい。
本書は小説形式で書かれているが、家族の日常生活のありのままの姿をそのまま文章化した、という感じで、誰かの感情に沿ったり、筆者の感情が入る事は無い。だからこそ、筆者の意図する事は見出すことが困難であった。本書には5つの家族が登場する。都市部に住む3つの家族と農村部に住む2つの家族が出てくる。都市部の家族はスラム街のような比較的低所得者が住む家族と、富裕層が住む地区に住む、お金持ちの家族も出てくる。5つの家族の日常生活を垣間見て、共通して感じた事は、どの家族にも愛情がないということ。有るのかもしれないが、それが態度に示されないということだった。
この本をセネガルに向かうフライト中と、村への移動中に読んだため、目の前にあるセネガル人の日常生活と本書を比べてみた。家族が多くて、母親の子供に対する雑な扱いとか、本書で描かれている家の内装?や周辺地域の描写は凄く似ていると思った。正直、この本の本質を理解する事は出来なかった気がする、、、。 -
大学院メディア・コミュニケーション研究院・青山和佳准教授おすすめ
北大所蔵はこちら
http://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/books-query?mode=2&code=21088082