不敬文学論序説 (ちくま学芸文庫 ワ 9-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480089632

作品紹介・あらすじ

「何ものかを問題にするさいの鉄則は、その対象を具体的に描くことにある」。この鉄則から見たとき、「天皇」は近現代小説において、その近傍からいかに描写されてきたのか、あるいはこなかったのか。明治・大正・昭和・平成の天皇・皇族の姿を、作中人物として描く小説の系譜(天皇小説)を通し、現実の政治的・社会的な諸力と、小説との間に引き起こされた葛藤、軋轢、抵抗、妥協、共謀などのさまざまな様相をたどる。「この国で小説を書く/読むとはいかなることか」という問いを要に、現代の文学風土になおも仄暗くわだかまるなにものかの正体を、可能な限り明瞭・直截な言説で提示し、渾身の力をもって刎出する。青山真治氏による力作解説を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 前半部は自分にはちと難しく、あんま頭入ってこなかったが、風流夢譚とか大江とか桐山襲が出てくるあたりからは、興味深く読ませていただいた。
    解説は青山真治。

  • 授業でもあつかった根本の構造はいいが、後半に至って大江を論じるあたりになると、ちょっと怪しいなぁ、というところが出てくる。

  • 招きながら、拒む。

    誘惑=拒否、という構図。

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著者プロフィール

1952年生まれ。著書『日本小説技術史』『小説技術論』『言葉と奇蹟」など多数。

「2020年 『日本小説批評の起源』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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