天文学史 新版 (ちくま学芸文庫 サ 21-1 Math&Science)
- 筑摩書房 (2007年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480090690
作品紹介・あらすじ
その向こうには何がある?巨大な装置で誤差を抑え天体の運行を観測した時代。レンズで対象との距離を縮め、間近に天体を覗こうとした時代。電波や宇宙線など、人間の五感を超えた情報で宇宙を探った時代。宇宙は人間の持てる道具とともに、その広がりと奥行きを深めた。この先、人間は宇宙にいったい何を発見するのだろう。先史時代の天文遺跡に始まり、コペルニクス、ブラーエ、ケプラー、ガリレオ、ニュートンら偉人の業績をひもとき、量子力学と相対論によって劇的に変貌した20世紀天文学へ、宇宙物理学へといたる。研究最前線の学者による壮大な天文学通史。写真・図版多数。
感想・レビュー・書評
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ちょっと古いですが、
かなりまんべんなく天文学の歴史が書かれています。
天文学の歴史を追うのに必要な、かんたんな天文学の基礎も、
その場その場で解説されています。
かなり細かく天文学者も取り上げられていて、
人名索引もついているので便利です。
もともとは1990年に出版されたもので、
文庫版は2007年出版で少し増補されていますが、
やはり古い感じは否めません。
現在の天文学の進歩はまさに日進月歩、
10年に一度くらい、ぜひこういう本を天文学者の方に
出してもらいたいと思うのは贅沢でしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館で借りた。
タイトル通り、天文学史についてまとめられた1冊。通史を知ることで、それは同時に宇宙科学・天文学についての世界地図を知れると言える、そんな本だ。この1冊で宇宙についてどんな分野があるかをざっと学べる。小難しさはほとんど感じない。
なんと言っても、文庫でこの分厚さ。天文学の奥深さを感じさせる。 -
20世紀に入ってからの記述は物理の知識が不可欠で理解が困難であるが、天文学史を語る著者の姿勢は素晴らしい。
評価が星4つであるのは、20世紀に入ってからの部分の私の理解が及ばないからで、作品に起因するものではない。 -
新書文庫
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1-7 地学