高等学校の微分・積分 (ちくま学芸文庫 ノ 4-5 Math&Science)
- 筑摩書房 (2012年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (631ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480094858
作品紹介・あらすじ
高校数学のハイライト「微分積分」!だが計算と公式ばかりのオモシロクないコースになりがちだ。もっと意味づけられた体系に組み替えられないか。本書は大胆にも、微分・積分の体系内に埋もれがちだった指数関数と三角関数の解析をたてわりの中心軸にすえた。成長・衰退と回転・振動の現象の解析に微積が活躍して、変化のイメージがつかみやすくなり、学習に現実感がでてくる。微分、積分とその相互関係の計算技法も、それぞれで繰りかえすなかで深められるだろう。この試みは高く評価された。指導資料にも広い展望が開ける解説が並ぶ。文部省検定教科書の文庫化第3弾。『基礎解析』続篇。
感想・レビュー・書評
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系推薦図書 総合教育院
【配架場所】 図・3F文庫新書 ちくま学芸文庫
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=188781詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昔の教科書を文庫化したもの。私自身は数研や啓林館で学んだ90年世代だが、本書も読む分には興味深い。
学習指導要領の変遷を付録にした経済数学の初級本もあるくらいだから、「昔の教科書が復刊」も一つの潮流なのかと思う。まあ、英語の学参になると、化石みたいな本をありがたがる人が(たぶん)大勢いるのでこれとそれは別問題として分けて考えるのがいいかも。
このレーベルだし、すぐ絶版になるだろう。 -
自分が高校に入ったとき教科の呼び名が改められた。それまでの数学Ⅲが微分・積分と確率・統計へという具合に。部活もやっていなかったし,訳あって修学旅行も最悪の思い出しかなかったので,3年で習う微分・積分は大学へと誘う夢の教科だった。この本は,微分・積分と改称して初めての年度,即ち84年に発行された三省堂版の教科書と指導要領を復元合本した書物だ。当時教科書を買ったその足で友達と"風の谷のナウシカ"を観に行ったのを覚えている。読む限りは教科書は悪くない。数学嫌いが増えるのは一部の力の無い教師の責任かな?と思うね。教師との関係も大きくて、予習と授業と復習のバランスが良くないと思うのです。数学に限らず学習はね。研究はまた別ですが。