哲学の小さな学校: 分析哲学を知るための (ちくま学芸文庫 ハ 38-1)
- 筑摩書房 (2013年2月6日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480095152
作品紹介・あらすじ
数々のロングラン教科書で英米の哲学ファンを魅了してきた分析哲学界の重鎮が、一般読者むけにその歴史を総ざらいし、コンパクトにまとめた便利なテキストブック。デイヴィドソン、ダメット、パトナム、クリプキ、ローティなどの分析哲学のコアな議論を整理しながら、デリダ、フーコーをはじめとするフランス哲学との意外な影響関係、ポパー、クーン以降の科学哲学とのかかわり合いまで概観。分析哲学が登場した背景や、その位置づけも一挙にわかる。思考や議論の技を磨きつつ、用語と歴史もじっくり学べる、現代哲学史の名著。
感想・レビュー・書評
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よく勉強しよう。
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タイトルからして入門書のようだが内容は入門以上。20世紀の英語圏哲学における主流、分析哲学の論点について主要な学者の論点を整理しながらその議論がどのように推移してきたかを解説している。日本では大陸哲学の著作に比べて分析哲学の本は普及度が低く、初耳の学者の名前が多数挙がる上に論点となる言語の意味論についての主張の差異が掴めず、相当苦労して読了した。困難さに突き当たる程、フッサールの指摘した言語の恣意性というものが身に染みる。本書は分析哲学の著作を読み始めた後、何度も立ち返る本になるのだろう。
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