数学をいかに教えるか (ちくま学芸文庫 シ 20-5 Math&Science)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (140ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480096302

感想・レビュー・書評

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  • Wikipediaによると、志村五郎さんは昨年89才でお亡くなりになったとのこと。付録2には何度か闘病生活もされたとのことが書かれていて、なおさら、ショックを隠し切れない。

    最初の方はエッセイ風で軽く読めた。後半、数学の内容が専門的になると、読むのに苦労したが、興味深く読めた。ζ関数についても書かれていた。

    数学は自由にやっていくものであるというメッセージが印象に残った。誰かに言われてするものでもないし、今の流行にあわせてするものでもないことである。

  • 系推薦図書 総合教育院
    【配架場所】 図・3F文庫新書 ちくま学芸文庫
    【OPACへのリンク】
    https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=188683

  • 数学

  • タイトルだけ見て、札幌市の図書館で予約し、借りた本。

    もしかしたらすごいことを言う人なのかもしれないけど、冒頭部分での、自分の知識量をひけらかす感じや、数学に関係なく、自分の言いたい主張を何の根拠も無しに述べる感じが嫌で、読み進められなくて、そのまま返却してしまった。

  • タイトル詐欺だ〜(涙)

  • 小学校の算数教育における掛け算の順序をめぐるコメントで有名になった一冊。ほんと数学的には3x5も5x3も正しいのに。

    著者は1930年生まれ。非常に頑固な文体で、さまざまな人物・世相をぶったぎり。共感するかどうかは別にして痛快。

    外来語のカタカタ表記にも厳しいが、これはあまり賛同できず。カタカナはもう別の言葉としてとらえてしまえば良いのでは。例えばTicketを明治時代?にはテケツと表記したと思うが、音声上はチケットよりもテケツの方が圧倒的に正しいが、今の世の中、テケツと書かれても困るし。

  • 「1950年代に一部の教育家が『乗数』と『被乗数』という言葉を発明して『掛け算の順序』という愚劣なことを言い出したのが始まりらしい」算数のテストで3×4を4×3と書いて先生からバツをもらう子供が後を絶たないというのだ。 数学の演算としての掛け算は「交換」できる。つまり、3×4でも4×3でもかまわないのである。

  • 英語を使える数学者から見ると、小学校からの英語はやはりおかしいものらしい。

  • 掛け算の順序について、少し記載されていた。
    掛け算の順序については、「かけ算には順序があるのか」を読んでだいたいわかっていたが、まぁ、この著者の意見の方が好き。

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著者プロフィール

志村 五郎(しむら・ごろう) 1930年静岡生れ、東京育ち。1952年東京大学理学部数学科卒業。東京大学助教授、大阪大学教授。プリンストン高等研究所を経て、1964年プリンストン大学教授。同大学名誉教授。アーベル多様体の虚数乗法論の高次元化、アーベル多様体のモジュライ理論とモジュライに対応するCM体上のアーベル拡大を記述する保型関数を構成し、志村多様体論を展開。アメリカ数学会コール賞(数論部門)、アメリカ数学会スティール賞(生涯の業績部門)、朝日賞、藤原化学財団藤原賞他受賞。2019年逝去。

「2021年 『記憶の切繪図 七十五年の回想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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