- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480097491
作品紹介・あらすじ
本物の思考法は偉大なる先哲に学べ! 先人たちの思考を10の形態に分類し、それらが生成・展開していく過程を鮮やかに切り出す
感想・レビュー・書評
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20190320
思考法を磨くために、古典から文を抜粋してつなげていくという作業を行なっている本。
小さい対象への分析から始まり大きなものへ移っていく。普段意識せず行なっている思考法を言語化する上で参考になるテキスト。
//MEMO//
読書本ではなく、思考のための哲学論争といったところ。
小論文勉強をしていた時代から、現代で生きる上での思考・哲学を好んで勉強していたこともあり、興味を持って読みたい本。
文章から思考パターンを切り取る試み。理論と実践を主眼
1. 単語の定義、説明。=思考単位
2. 語源。時間的軸。
3. 確実。デカルトの懐疑思考→疑う余地のない真理。不確実を受け入れる確実性。
4. 全部と一部の思考。全部or無しかという単純な対立ではなく、一部否定と深く対立を考える。
5. 問いの思考。大きなものを小さく区分して、未知のものを既知のものとして解いていく。
6. 転倒の思考。ひっくり返して考えてみると新たな問いが生まれる。
7. 延長・代替の思考。
人間と自然の延長がある。
代替はアナロジー、延長はメトニミー
8. 擬人法
人間存在を問う思考法。
9. 特異点の考察。
背理法、極限まで思考し、例外や矛盾を見つける。
10. 入れ子の思考。
極大、極小。包括詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2019/09/05 読了
これは、確かにおもしろい本だが、時間がある時というか、この著者の「知的トレーニングの技術」を読んで練習問題として、「本を読む本」のいう分析読書2をやるのにいいのではないか。
ToDoがたまっているので、必要度が上がるまでwaiting list入りである。 -
第1章 単語の思考―単語は巨大な思考単位である
第2章 語源の思考―原初の宇宙観に立ち会う
第3章 確実の思考―方法的懐疑と論理
第4章 全部と一部の思考―反証・量化・代用
第5章 問いの思考―思考に形をあたえる
第6章 転倒の思考―視点の転換
第7章 人間拡張の思考―メディアと技術の見方
第8章 擬人法の思考―どこまでがヒトか
第9章 特異点の思考―誇張法の系統樹
第10章 入れ子の思考―思考の原始構成
著者:花村太郎(1947-、長野県、日本文学)