バ-ボン・ストリ-ト・ブル-ス (ちくま文庫 た 55-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480424303

感想・レビュー・書評

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  • ガンコでいる事が自分なりに生きるために必要だ。
    この本には高田渡のガンコな生き様が書かれている。

    労働力は売っても魂は売らないで下さい。
    学生時代の先生の言葉がふと頭をよぎった。

    人と違う事にコンプレックスを感じなかった幼少期。
    違う事には違うと言う図太いたくましい精神に憧れる。

    高田渡が好きだ。

  • この人みたいに生きたいなってたまに思う、よ。

  • 久しぶりに吉祥寺の書店に入ったら平積みでおいてあった本。
    気になったので手にとって見ると、自衛隊に入ろう、いせや・・・、気になることばが目に入り、即購入。
    読み始めたら止まらない。最近では一気に最後まで読むことが少なくなっていたのだが、バーボンストリートブルースは違う。ついつい先が読みたくなり危うく会社に遅れるところであった。

    恥ずかしながらこの本を手に取るまで高田渡を知らなかった。知っていたのは、自衛隊に入ろうというフォークソングが昔あったということくらいである。もちろんフォークソングも特に詳しいわけではなく、せいぜい吉田拓郎と小学校の音楽で歌うような歌となぎら健一がラジオで語ることくらいであった。自叙伝であるこの本によると高田渡はフォークソングの始祖に近い存在のようで、高田渡とフォークソングのつきあいがそのままフォークソングの栄枯盛衰を語ることとなり、フォークソングの時代に対して私が抱いていた幻想・伝説を簡単に打ち砕いてくれた。

    高田渡は終生、表現に対する職人であったのだろう。ことばに対するこだわりが、文体、詩に対する姿勢からひしひしと伝わり、久しぶりに夢中になった理由となったのだろう。最近、自分で考えることなく安直に出来合いのもので濁して何となく過ごしていくことに慣れ始めていた自分にとっては耳の痛い内容であったが想いについて考え直す契機になった。

    読み終えて私は酒を買いに行った。下戸な私が自分のためにビール以上のものを買うのは初めてのことである。
    今度吉祥寺に行ったときには、久しぶりにいせやに入ろうかな。

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著者プロフィール

1949年1月1日-2005年4月16日。岐阜県出身。1969年に高石音楽事務所に所属し、「五つの赤い風船」とのカップリング・アルバムでURCレコードからデビュー。71年にベルウッドから名盤『ごあいさつ』をリリース。75年には細野晴臣達とLAレコーディングを行ない、翌年に『FISHIN'ON SUNDAY』を発表。その後もマイペースな活動を送る中、2004年に公開されたドキュメンタリー映画『タカダワタル的』で人気が再熱。時代に流されない生き方に、改めて幅広い世代のファンが共感を覚えた。2005年に急逝するも、その存在は今も多くのミュージシャンに影響を与え続けている。

「2021年 『高田渡の視線の先に-写真擬1972-1979-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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