日本の台湾人 ――故郷を失ったタイワニーズの物語 (ちくま文庫 の-15-2)

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  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480439000

作品紹介・あらすじ

蓮舫、辜寛敏とリチャード・クー、東山彰良、温又柔、ジュディ・オング、余貴美子、羅邦強、安藤百福、陳舜臣、邱永漢らの人生から戦後史を照射。

感想・レビュー・書評

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  • 【著者インタビュー】新刊『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』で問い直す戦後日本と台湾-ジャーナリスト・野嶋剛 | nippon.com
    https://www.nippon.com/ja/guide-to-japan/bg900006/

    タイワニーズ : 故郷喪失者の物語 - Webcat Plus
    http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/book/31287590.html

    筑摩書房 日本の台湾人 ─故郷を失ったタイワニーズの物語 / 野嶋 剛 著
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480439000/

  • 陳舜臣の文体が好きだ。生まれた台湾の亜熱帯の様な粘着質な感じでも、育った神戸の港町の様な陽気な感じでもない、大陸シルクロードに吹く風の様などこか乾いた文体。

    本書にも陳は取り上げられ、陳は「戦前の日本や戦後の台湾、あるいは中国の激動のなかで味わった喪失感を、さらなる作品の原動力に変えてきた」とある。喪失感の代わりに得たマイノリティとしての視点から一歩退いて物事を見つめ、乾いた文体によって表現したのだろうか、と思ったりした。

    「秘本三国志」5巻の最後に呂蒙、関羽、関平、孫皎が死んだ後に孫権が「なんだ。…みんな死んだか。…」と呟く。この一言が胸を打つ。

    喜久屋書店阿倍野店にて購入。

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著者プロフィール

野嶋 剛(のじま・つよし):1968年生まれ。ジャーナリスト、大東文化大学教授。朝日新聞入社後、シンガポール支局長、政治部、台北支局長、国際編集部次長、アエラ編集部などを経て、2016年4月に独立。『ふたつの故宮博物院』(新潮選書)、『認識・TAIWAN・電影――映画で知る台湾』(明石書店)、『蒋介石を救った帝国軍人――台湾軍事顧問団・白団の真相』(ちくま文庫)、『台湾とは何か』『香港とは何か』(ちくま新書)、『新中国論――台湾・香港と習近平体制』(平凡社新書)など著書多数。著書の多くが中国、台湾で翻訳刊行されている。

「2023年 『日本の台湾人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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