21世紀を生きるための社会学の教科書 (ちくま学芸文庫)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480510310

作品紹介・あらすじ

パンデミック、経済格差、気候変動など現代世界が直面する諸課題を視野に収めつつ社会学の新しい知見を提示。社会学の可能性を論じた決定版入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 非常に読みやすく、わかりやすく、それでいて印象に残る社会学の入門書。社会学の本を読むときに手元に置いておきたい一冊。

  •  概説書、入門書というと、全体的に、ある程度満遍なく知識を得ることはできるが、あまり面白くはないといった印象を持っていた。
     しかし本書は、著者の社会学に対する熱い思いー社会学は現在の社会に対する批判的な見方をするものであると同時に、より良い明日の社会を目指す希望を持って挑戦していくものであるー、メッセージが強く打ち出されていて、かつ(これは邦訳に付けられたタイトルで原書にあるものではないが)、正に21世紀の今日的な課題、問題が取り上げられていて、非常に面白かった。

     今でも偉大な先学ではあるが、デュルケム、マルクス、ウェーバーを大学時代に学んだ時から比べると、遠くに来たものだとの感を深くする。

     新自由主義以降の不平等、格差の拡大の問題や社会関係に見られる権力の問題など、現代社会全般について行き届いた論述がされていて、読む者は何かしらのテーマや課題に興味を持つように促されると思う。
     訳文もこなれていて読みやすいし、読書案内も大変参考になる。

  • すべての社会学と向き合う人へ。

    社会学とは何かという問いに、歴史から方法、分野、現状、目指すべきものなど総合的に答えた作品である。社会学を学ぼうとする人にとって、全体を掴むだけでなく、大きなエールにもなっている。

    社会学はすべての学問と同様に、万人にとってのより良い世界を目指す学問であるとのこと。弱き立場にある人の苦しみを見つめ、理解し、改善していく社会学がますます発展しますように。

  • 素晴らしい入門書。社会学という幅広く捉えにくい学問分野を単独でこれだけまとめる構成力に脱帽。著者が社会学に寄せる期待が体系的な視点と著者自身のメッセージのバランスに表れているように感じる。社会学に興味のある方には自信をもって薦めます。

  • きわめて平易かつ広範囲の資料から編み出された社会学の教科書。海外の教科書の凄さ感じる。

  • 比較的現代社会に沿った形で社会学の基礎的な内容を記した本。とても読みやすく、様々なジャンルについて書かれていて視野が広がった気がする。

  • 東2法経図・6F開架:361A/P74n//K

  • 社会学を概念的に理解するにはもってこいの著作であると感じた。
    その一方で、社会学を学んでいる人間からしても内容が面白いとはならないのではないかと感じている。

  • 網羅的な入門書なので大学1年生レベルでも読めると思ったし、興味分野を広げたい人は一読の価値があると感じた。社会学の意味に未来創造をつなげた記述は、「今の社会の仕組みを探求する」という社会学の潮流の中でかなり意欲的かつ刺激的に感じた。また、さすが21世紀に書かれ訳されただけあり、アップデートされた意欲的なフレーズが随所に見られた。

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