フィヒテ入門講義 (ちくま学芸文庫)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480510457

作品紹介・あらすじ

フィヒテは何を目指していたのか。その現代性とは--。フィヒテ哲学の全領域を包括的に扱い、核心部分を明快に解説した画期的講義。本邦初訳。

感想・レビュー・書評

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  • 哲学的内省による知と「対象」についての知は別物。
    疑問として抱いていたことが解決された気分。
    まだまだ理解してない部分が多いから本人の著作にも当たらないと。

  • 2023年1月6日図書館から借り出し。
    なかなか歯ごたえのある本で、メモを取りながら反芻して読まないと理解が難しい。
    世界の名著続第9巻に収録されている「知識学への第一序論」が、本書第5章「一連の『序論』」に、「人間の使命」が本書第8章(同名)の解説になるみたい。
    ちょっと中断して原著翻訳を読みたい誘惑に駆られる。
    と言いつつ、途中で挫折。

  • 哲学史を勉強していても、フィヒテって全然興味わかなかったんですが(極端な主観主義に振り切ったひとというイメージ)、この本を読んで、すこし見方が変わり、なかなかおもしろそうだと思いました。ただ、フィヒテの本、原典を読んでみようということまではいかず、それよりむしろ、フッサールの本を読もうと思いました。なんとなく、方向性が似ているような気がして。【2021年5月30日読了】

  • 「フィヒテ哲学はナチス的な人種主義を肯定する哲学だ」との印象を抱いていたが、実際には「ドイツ国民に告ぐ」ですら世界市民的な人間観を提唱していると知り、従来のフィヒテ観が覆された。
    また、承認をベースとした他者論の哲学として、言語の限界に対して行為としての知を中心に置いた哲学として、フィヒテ哲学は思っていたより広い射程を持ち得ることが伺えた。
    ドイツ観念論の枠組みの中でも、比較的さらりと流されてしまうフィヒテの思想についてこの一冊で見方が変わり得る良い入門書でした。

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