階級とは何か (ちくま学芸文庫 エ-20-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480511720

作品紹介・あらすじ

マルクスとウェーバーから、現代における展開まで。階級理論の基礎を、社会移動・経済的不平等・政治にも目配りしつつ、総覧する類書のない入門書。

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産業資本主義社会においては〈階級〉というものが非常に大きな影響力をもつ──。本書は他に類書のない、階級理論の入門書である。ここでは、〈階級理論の2人の創始者〉マルクスとウェーバーにおける階級概念の比較から出発し、その後の多様な研究の展開を追う。さらに、階級分析の方法論と、現代社会における支配階級/中間階級/従属階級の構造を概観し、社会移動、ジェンダー、政治といった要素に目を向けつつ、階級社会の未来と無階級社会の可能性について論じていく。社会的不平等や経済的貧困など、格差社会の問題を根本から考えるすべてのひとに勧めたい一冊。

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格差社会を根幹から考える
最良の入門書

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【目次】

第1章 階級の古典的理論 ― マルクスとウェーバー ―
はじめに/階級に関するマルクスの見解/プロレタリア化、両極分解と革命的変化/革命的な変化を妨げる要因/階級に関するウェーバーの見解/階級闘争の分断/要約と結論 

第2章 現代の階級理論 ― ネオ・マルクス主義とネオ・ウェーバー主義 ― 
はじめに/ライトのネオ・マルクス主義階級理論/ライトへの批判/ゴールドソープのネオ・ウェーバー主義的階級理論/ゴールドソープへの批判/職業階級(地位)について/要約と結論 

第3章 階級の測定
はじめに/伝統的階級分析法に対する批判/階級の操作化 ― 三つの重要な選択/要約と結論 

第4章 階級構造と社会変動
はじめに/支配(諸)階級/中間(諸)階級/従属(諸)階級/アンダークラスに関する覚書/要約と結論 

第5章 階級と社会移動
はじめに/現代男性の社会移動/現代女性の社会移動/要約と結論 

第6章 階級・不平等・政治
はじめに/階級と経済的不平等 ― 測定上の問題/階級と経済的不平等 ― データ/民主的階級闘争/要約と結論 

第7章 無階級社会と階級の終焉
はじめに/無階級社会の現代的構想/要約と結論 

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著者プロフィール

スティーヴン・エジェル(Stephen Edgell):1942年生まれ。英国サルフォード大学教授。専門、社会学。階級理論・ジェンダー理論・労働社会学の実証研究などを専門とし、社会学者T.ヴェブレンの研究でも知られる。本書のほか、主著にMiddle-Class Couples (1980), Veblen in Perspective:His Life and Thoughts(2001)などがある。

「2023年 『階級とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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