ナチズムの記憶 ――日常生活からみた第三帝国 (ちくま学芸文庫 ヤ-34-1)

著者 :
  • 筑摩書房
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 75
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480512352

作品紹介・あらすじ

普通の人びとはナチズムをどのように受け止めたか。とある農村と炭鉱町での証言から、平凡な日常生活がナチ体制に組み込まれていく様をあぶりだす。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • とある村を定点観測し、そのレンズを通してナチズムの時代を見る。村人の関心の根底には、食えるか、仕事にありつけるかが横たわり、それらを満たせるならば、政治的イデオロギーは二の次になる。ナチスの蛮行も農村部ではさほど影響は見られず、戦争に翻弄されながらも、農村の論理は機能し続けていた様子。国民全体が享受したとは言えなかったとはいえ、ナチス主導の団体旅行の楽しい想い出などは、"現代版"パンとサーカス。本筋と離れるが、日本で若い世代対象に試行してみても面白そう。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

山本 秀行(やまもと・ひでゆき):1945年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、お茶の水女子大学名誉教授。専攻、ドイツ現代史。著書に、『ナチズムの時代 』(山川出版社)、『ドイツの歴史』(共著)、『社会史への途』(共著、いずれも有斐閣)、訳書にデートレフ・ポイカート 『ナチス・ドイツ ある近代の社会史――ナチ支配下の「ふつうの人びと」の日常』(共訳、三元社)などがある。

「2024年 『ナチズムの記憶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山本秀行の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×