ナチズムの記憶 ――日常生活からみた第三帝国 (ちくま学芸文庫 ヤ-34-1)
- 筑摩書房 (2024年3月11日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480512352
作品紹介・あらすじ
普通の人びとはナチズムをどのように受け止めたか。とある農村と炭鉱町での証言から、平凡な日常生活がナチ体制に組み込まれていく様をあぶりだす。
感想・レビュー・書評
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とある村を定点観測し、そのレンズを通してナチズムの時代を見る。村人の関心の根底には、食えるか、仕事にありつけるかが横たわり、それらを満たせるならば、政治的イデオロギーは二の次になる。ナチスの蛮行も農村部ではさほど影響は見られず、戦争に翻弄されながらも、農村の論理は機能し続けていた様子。国民全体が享受したとは言えなかったとはいえ、ナチス主導の団体旅行の楽しい想い出などは、"現代版"パンとサーカス。本筋と離れるが、日本で若い世代対象に試行してみても面白そう。
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